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△27 わたしのために争わないで! ページ28

「おい、お前」


ふいに視線を横にずらして、善逸にたずねる。


「刀を持ってるな。鬼狩りか」


「俺たち、まだ選別はうけてませんが、そうです」


「俺たち」と、善逸は言ってくれた。


「ならば聞きたい。
お前が今抱いてるのは鬼だ。
今に見てろ。
お前の顔も名もわすれて、お前を食うぞ。
わかっているのか?」


「わかっています」


「わかってて庇っていると?」


「わかってて庇っているのです」


そう笑って、羽織を被せたわたしの頭を撫でて、立ち上がる。


待って。いかないで。

わたしの爪の伸びた両手が、宙をかく。



「俺を倒して、ふたり逃げきれる気か?」

あきらめろ、不可能だ、と、平たいくちびるは紡がないけど、そう暗にしめしてた。



「それはないでしょうね……

見るからにアンタはいけめんだし、強そうだ。もしかしたら柱かもしれない。

それに比べて俺は日輪刀を持ってないし、鬼と戦ったことすらない。
一度たりとも。

さっきっから寒くもないのに指がふるえてる。
心臓がありえないくらいうるさいし、
おまけに手汗で刀が滑りおちそうだ。

誰からどう見たって、負け戦でしょう」




言葉とは裏腹に、スランと音をたてて刀を抜いた。



長く話されることは得意じゃないんだろうか、「……何が言いたい」とそのひとは善逸に聞く。




「アンタと戦います」







「……いい目だ」


言って、悪鬼滅殺、と深々と荒々しくほられた氷色の刀を抜く。

清流みたいな所作で型を作る。



ふたつの勢力が空中で激しくぶつかり合う………その直前、わたしは間に滑りこんだ。

△28 愛の力見せてやんよ→←△26 鬼化とか草はえる



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なーこ - ほんっとにこのお話大好きです!!定期的に読みたくなってまた読みに来ました!!!!最高です!!どの作品よりも好きです!こんな素晴らしい作品を作って下さりありがとうございます!!! (2022年12月12日 20時) (レス) @page47 id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
めがね - この作品何回読んでも何回もときめくから不思議だと思います。好きです (2022年10月18日 1時) (レス) @page47 id: cb7157b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あっ、_:(´ཀ`」 ∠):グハッ (2022年8月25日 17時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ(*´∀`*) - 元々、鬼滅の刃の作品はあまり、見ないけど、私が見てきたなかで、1番好きです!他の作品なども、頑張って下さい! (2021年4月10日 15時) (レス) id: fb067314f3 (このIDを非表示/違反報告)
Links - はーーーい!499を500にした(いちおー)女の子のLinksちゃんだお☆........すいませんふざけました。とってもいい話ですね!僕は感動しました。それで感動しまくって発狂してたら親に煩いと怒られました(笑)他の作品も楽しみにしています! (2020年5月7日 0時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:間宮 | 作成日時:2020年2月16日 19時

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