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△24 聞こえてるよ ページ25

だからわたしみたいな女につけ込まれるんだよ。後悔したって知らないからね。


きみみたいなひともう離してあげない。


「大丈夫。善逸だもん」


言って、首裏に両手をまわして、自分の側に引き寄せた。


わたしは布団のうえに背中から倒れる。


善逸の影が被さったわたしを、煮詰めた蜂蜜が
見おろしてくる。


股の間に善逸の腰がみちびかれて、これから起こることを彷彿とさせた。



「……わたし、鬼になったらさぁ」


善逸の手がわたしの帯をほどく。


「わたし鬼になったら、善逸に首を斬ってもらいたいなぁ」



「……冗談でもそんなこと言わないでよぉ」


「それくらい善逸がすきなの」


耳たぶがそんなに赤いのは、居酒屋のぼんぼりの光のせいにしといてあげる。







目を覚ますと、もう善逸は起きていた。


昨日の雨が嘘だったみたいに澄んだ朝焼けを、
窓辺から眺めていた。


「……もうすぐ、最終選別だね」


善逸はうなずいた。


「たしかにあの男が言ってたことは正しい、わたしだってわかってる。
だけど、だけどね」


それでもわたしは、善逸と刀を振りたい、半歩後ろで守られてたくなんかない。



誰かのカスガイガラスに
「カアアーッ死亡!
我妻善逸、死亡!!
××ノ鬼ト格闘ノ末、死亡ーッ!」
家の中でおとなしく待ってて、そう告げられるくらいなら、わたしは鬼になったっていい。



言えないけどね。

もしこの気持ちが聞こえてたりしたら、三年は顔を会わせらんないわ。


「それは困るなぁ」と、善逸は笑う。


え?まさかね。

△25 しあわせの音→←△23 押し倒したいくせに



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なーこ - ほんっとにこのお話大好きです!!定期的に読みたくなってまた読みに来ました!!!!最高です!!どの作品よりも好きです!こんな素晴らしい作品を作って下さりありがとうございます!!! (2022年12月12日 20時) (レス) @page47 id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
めがね - この作品何回読んでも何回もときめくから不思議だと思います。好きです (2022年10月18日 1時) (レス) @page47 id: cb7157b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あっ、_:(´ཀ`」 ∠):グハッ (2022年8月25日 17時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ(*´∀`*) - 元々、鬼滅の刃の作品はあまり、見ないけど、私が見てきたなかで、1番好きです!他の作品なども、頑張って下さい! (2021年4月10日 15時) (レス) id: fb067314f3 (このIDを非表示/違反報告)
Links - はーーーい!499を500にした(いちおー)女の子のLinksちゃんだお☆........すいませんふざけました。とってもいい話ですね!僕は感動しました。それで感動しまくって発狂してたら親に煩いと怒られました(笑)他の作品も楽しみにしています! (2020年5月7日 0時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:間宮 | 作成日時:2020年2月16日 19時

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