いつか、一つに ２

２ ページ20

side スコープ

ここからは俺の覚えている話

俺は基本的にギークとずっと一緒にいた

親同士が同じ研究をしていたから余計。

断片的にしか覚えてないらしいけど、俺とギークはよく、実験No.415の子の部屋に遊びに行っていた

まぁ、今思えば
よく遊んでた子の名前と顔がわからないなんておかしいか

コマンダーとソニックハンターとはNo.415の子がつながりを持たせてくれた

だから、No.415の子の部屋以外でも４人で集まっていた

それから時間が空いて、俺の記憶は急に親が殺されるところに飛ぶ

理由は、１人の実験体が逃げ出したこと

俺は今でも逃げたそいつが憎い

そいつが逃げなきゃ、親は殺されなかった

それに、俺ら４人が実験対象になることもなかった

...いつもはここまでしか思い出せない

ただ、今日ファルと話してから、思い出せたことがある

実験対象にされる前に、俺らを逃がしてくれた人がいた

大人でない事は覚えてる

ただ、逃がしてもらった俺たちからしたら、充分大人に見えた

背は、そんなに大差なかったと思う

その人に会ってお礼を言う必要がある

だから、ファルが言ってたように、desireと決着がついたら

３人に伝えようと思う

そして、一緒に逃がしてくれたあの人を探したい




俺は、JUMPのリーダーとして、JUMPを１番にする

まぁ、CHANGEがいる限り、喧嘩で１番にはなれないと思う

けど、１番居心地のいいグループにしたい

JUMPメンバー全員が、何かしら

『JUMPが１番だ』

と胸を張って言えるような

そんなグループにするのが、俺の

“リーダーの使命”

だと思う

始まり→←昔話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す