ありおかと短編しゅう

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「大ちゃん、この後サウナ行かない？」

「行く！」

「ここなんだけど...」

「ちゃん！ここ最高！」



「大ちゃーん
写真載せたいんだけどどうやるんだっけ？」

「このマーク押せばいーの」

「おぉ！できた！」

「おじいちゃんなんだから」



「〜ね？大ちゃん」

「そうねー
...何、動画撮ってんの？」

「うん
2分ラジオ」

「あーWebのね」



どれだけみんなから名前を呼ばれたって、大貴って呼ぶのは僕だけ

それに、僕には大貴から話し掛けてくれるし、スキンシップだって多め

そんな小さな優越感を大事に抱いてる


僕って元々、嵐みたいなポップス曲だけが好きだったんだよね

フェスに行ったり、洋楽にハマったり
全部大貴のせい

まぁ、そのおかげで大貴と一緒に曲作れたんだけど


「知念？早く行こーぜ」


耳触りの良い声が聞こえてくる

...楽屋で考え事し過ぎたか
少し心配させたかな


「待ってよ大貴」


“大貴” 僕の大好きな名前
何度も呼びたくなる名前
唯一僕だけが呼べる名前
唯一無二の同期の名前


ねぇ大貴
僕の礎のほとんどは大貴が作ったんだから、

いつまでも僕の名前を呼んで
今までもこれからもずっと隣で
唯一無二の僕と対等な相手でいて

ちゃんと最期まで責任取ってよね

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