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セレドニー
side 雄也

頭痛い...


雄「やば、二日酔い...」


昨日伊野尾くんが止めてくれなかったらどうなってたんだか

隣の布団で寝てる伊野尾くんを起こそうと立ち上がると、玄関の方から音がした


雄「え、何、」


二日酔いのせいか、回らない頭を必死に回して玄関に向かう

そこには見慣れた頭が下を向いて靴を脱いでいた


雄「大貴？」


声を掛けると思い切り頭を上げ、目を潤ませた


大「ゆうや！！！」


雄「え？ちょ、！」


そのまま襲いかかってきた大貴を支えきれずに押し倒され、抱きつかれた


雄「どうした？
何かあった？」


大「こっちのセリフ！！！
何があったの！」


雄「何がって...え？」


大「慧ちゃんからゆぅや大変だって連絡入ってたから急いで帰ってきたんだよ！
ここ来るまでに慧ちゃんに連絡しても返事返ってこいし！！！」


俺が大変？
自棄酒のことか？


雄「俺なんともないよ？
伊野尾くんのイタズラかも」


大「ほんとに？
なんも病気じゃない？痛い所は？」


雄「あー、強いて言うなら頭痛い」


大「え！？
痛み止め持ってくから部屋行ってて！」


そのままリビングに向かう大貴

...待てよ、俺昨日の缶片付けたか？


雄「ま、待って！
大貴！大丈夫だから！」


大「そんな訳ない！」


まずい...


リビングの扉に手を掛けて開けた瞬間、大貴の動きが一時停止した


大「...ゆぅや？」


雄「はい」


大「頭痛い理由は？5文字以内で」


雄「...ふつかよい」


俺の答えを聞くとこっちを振り返り、笑顔で一言


大「今週禁酒」


雄「ごめんなさい」

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