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セレドニー
side 慧

いつも通り会議室に入った


向こう側には初めて見る男の子がいて、驚いたけど、それより薮の反応が気になった


傷ついたような、悔しそうな顔でなにか呟いた

まぁ、聞こえないんだけど


大「あ！涼介だ！！」


慧「大ちゃん知り合い？」


大「うん！宏兄の弟だよ
涼介のお母さんとお父さんはセレドニーにいるんだ
俺のことも知ってるよ」


慧「そっか！
八乙女さん、そこ座って...ってどうしたの？」


大「光くん？」


八乙女さんも薮と同じ顔してる


光「薮、宏太...」


大「光くん、宏兄と知り合いなの！？」


光「ぁ、いや...」


挙動不審な八乙女さんを見てると、いつの間に設定したのか、ゾーヴニー側からガラスに文字を写していた


宏『こんにちは。
今日もよろしくお願いします。
隣にいるのは薮涼介、弟です。
大ちゃんの事情を知っています。』


これは俺も返さないと


慧「八乙女さん、とりあえず座ってくれる？
話し始めるよ」


慧『こんにちは。
こちらこそよろしくお願いします。
新しい研究員の八乙女光です。
どうやらお知り合いのようですね、涼介くんのことは大ちゃんから聞きました。
涼介くん、くれぐれも内密にお願いします。』


なかなか座らない八乙女さん


光「伊野尾さん、俺...」


大「光くん、慧ちゃん怖いよぉ？」


光「ぁ、」


大「座ろ？ね？」


光「、はい」

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