俺、好きかも ym×ar (ページ43)

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四十二ページ43

side 伊野尾

大ちゃんを中心に、屋台を回っていると

知「そろそろ花火始まるよ？」

知念が声をかけてくれた

有「僕、トイレ行ってくる！」

伊「あ、危ないよ！
待って！」

焦って追いかけてると、元々体力にも足の速さにも差があるから、追い付くどころか離されしかしない

伊「っ、やべ、
見失った...」

((ﾌﾟﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙ

あ、薮...

薮『もしもし？
伊野尾、今どこにいる』

伊「ごめん、大ちゃん見失った
今はベビーカステラの近くにいる」

山『そこなら、近くにトイレある！
真っ直ぐ進んで！』

伊「分かった、」

やば、足もつれる

伊「はぁ、はっ、」

くそ、下駄なんて履くんじゃなかった

あ、あそこか...

伊「大ちゃん！」

あれ、どっちのトイレ入ったんだ？

女2「あ！
ねぇ！」

こいつら、さっきの...

伊「何？」

女3「別になにかしようってわけじゃないわよ
オレンジの浴衣の子、大丈夫なの？」

え、？

伊「大ちゃんのこと知ってるの！？」

女6「さっき、結構ガタイのいい大学生くらいの人と向こう行ったわ
明らかにあなた達じゃなかったから心配してたの」

向こう、と指さされた方角にあるのは薄暗い森

伊「ありがとう、」

大ちゃん、待ってて、すぐ行くからね