二十 ページ21
side 有岡
有「ふふッ」
架「大貴様?
気持ち悪いですよ?」
有「...架揺、一応僕、主だからね」
架「それは失礼致しました
旦那様がお呼びですよ」
有「分かった、
今行く」
((トン トン
有父「入れ」
((ガチャ
有「えと、失礼します…」
架「失礼します」
有父「おぉ、大貴
今日はよく頑張ったな
おいで」
有「はい、」
有父「うん、似合ってる
お母さんにも挨拶しなさい」
有「...はい」
お母様のいる場所の前で正座をして手を合わせた
お母様...
僕が12歳の誕生日に亡くなった
僕のプレゼントを買いに行って帰ってくる時、並走してたトラックが倒れて来て潰されたって聞いた
僕へのプレゼントは箱が少し押しつぶされただけで中身は無事だった
皮肉なことに、プレゼントは可愛めの洋服に手紙、
そしてトラックの模型
男の子だから、薮ちゃんとかが持ってる模型を見て欲しくなるのは当然だ
僕が中学に上がって、薮ちゃんの持って来た女子用の制服をすんなり受け入れたのはお母様への罪悪感があったからかもしれない
お母様、僕似合ってますか?
最近、お父様は一緒に、ご飯を食べてくれないんです
お母様のご飯を架揺も薮ちゃんたちも...
皆で一緒に食べたいです
お友達もできました
知念侑李って言う可愛い子です
僕より背の低い同い歳の子は初めてなのでびっくりでしたが仲良くなれそうです
僕がそっちに行ったら迎えに来て下さい
また話に来ますね
話を終えて、後ろを向くと架揺が心配そうにこっちを見てた
有父「終わったか?
戻っていいぞ」
有「はい
...ありがとうございました」
((バタン
架「大貴様、奥様とお話した後に泣かなかったのは初めてですね
お強くなりました」
有「...やめてよ
泣きそうなんだから」
架「...失礼致しました」
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作者名:MOA 橙 | 作成日時:2018年8月15日 14時