十五 ページ16
side 知念
知「宏太」
薮「ん?」
知「ちょっといい?」
薮「...伊野尾、担任来たら適当に誤魔化しといて」
伊「はいよー、生徒会長」
薮「はぁ...
よし、知念
屋上行こうか」
知「うん」
((カシャン
宏太がフェンスに寄りかかり、話を聞く体制に入った
薮「どう?
山田くんは」
知「ダメだね
完全に落ちてる」
薮「あの子、遊んでたんでしょ?
大ちゃんはあげられないな」
知「前の話だよ」
薮「俺らがそう割り切れても、大ちゃんのお父様は割り切れねぇよ
悪いけど、諦めさせて」
知「可能性、少しも無いの?」
薮「やけに協力的だね
なにかあるの?」
知「幼馴染だから
それに、根が真面目なのは知ってるし」
薮「へぇ、真面目ね...」
知「じゃなきゃこの学校入れないでしょ」
薮「髪、染めた跡があったけど?」
知「一時期荒れててね、だいぶ元の髪に戻ったんだけど」
薮「大ちゃんのお父様が求めてるのは経済力のある金持ちの坊ちゃんなんだよ
あの子にはどっちも無いよね?
顔がいいのは認めるけどそんなのほとんど必要無い」
知「最低条件として、お互いがずっと一緒に頑張れるか、じゃないの?
涼介ならきっと1人の人と一緒にいられるよ?」
薮「取っかえ引っ変えしてたのに?
それに、婿を取るんだから離婚したら前財産は大ちゃんの物なんだよ
だれも離れないだろ
離婚話を大ちゃんから持ち込むなんて考えられない
それに、お父様の理想で結婚するんだから愛なんて実質必要ないんだよ」
知「...つまり、涼介には何も出来ないってこと?」
薮「そう言ってるじゃん
あの格好は変な虫引き寄せて、大ちゃんの、お父様が気に入る人がいたら付き合わせる
そういうもののため
一応言っておくけど、お父様は大ちゃんが好きで、変な人に捕まって欲しくないからやってるわけで、自分のためではない」
知「...分かった
有岡くんのお父さんに涼介のこと認めさせる」
薮「はぁ?」
知「時間ありがとね、宏太
あ、お昼一緒に食べよ!
先戻るね!」
薮「あ、おい!」
277人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MOA 橙 | 作成日時:2018年8月15日 14時