君は違くても僕は好き。ｰ２ (ページ8)

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part５７ページ8

side 有岡

聞かれた...

高木に聞かれちゃった

高木は伊野ちゃんのこと好きなのに
応援してるって言ったのに...

伊野ちゃんが俺のこと好きなの知ってたから告られないように頑張ってた

せめて、高木がいないところでって思ってたのに...

...高木を前に逃げた俺は、本当に最低だ

これじゃあ高木のこと元から傷つけようとしてたみたいじゃん...

伊「大ちゃん！！」

有「え、？」

なんで？
高木なら行かせないでしょ？

伊「ちょっと待って！
逃げないで！」

そんな事言われても...

伊「っもう...
あ、！！
止まれ！大貴！」

有「へ？」

大貴と呼ばれ、反射的に止まると、俺の目の前に鉄のパイプが倒れた

伊「大ちゃん！！」

びっくりして全身の力が抜け、倒れそうになった俺を伊野ちゃんが受け止めてくれた

伊「大丈夫！？
怪我は！？」

有「だ、大丈夫
ありがとう、伊野ちゃん」

スタッフ「大丈夫ですか！？」

有「大丈夫、です」

ス「すみません...
固定が外れてしまい、倒れてしまったんです...」

そう言われ、横を見ると収録直後の番組のセットが組まれていた

ス「本当に申し訳ありませんでした」

有「そんな、謝らないで下さい
メンバーのおかげで怪我もありませんので、大丈夫です」

ス「すみません、、」

有「本当に大丈夫です
ありがとね、伊野ちゃん
行こう？」

伊「あ、うん」

あ...サラッと行こうとか言っちゃったけど、今逃げてる途中だった

少し進んだところで後ろを振り返った

有「伊野ちゃん、本当にありがとう
危うく色々と大変な目にあうとこだった
それじゃあ、また次の撮影で！」

伊「待って」

いつの間に腕を...

伊「ごめん、腕掴んじゃって...
痛くない？」

有「う、うん」

伊「大ちゃん、俺、本気で好きだよ
知ってたんでしょ？
最近避けられてるのって...そのせい？」

有「あ、いや...」

伊「...ごめん、気持ち悪かったよね」

有「！
そんなことない！
嬉しかったよ！
...でも、伊野ちゃんのこと好きな人...知ってるから」

伊「...その人には悪いけど、俺は大ちゃんが好き
ねぇ、お願い
さっきも言ったけど
絶対好きにさせてみせる
振り向かせるから！
...俺じゃダメ？
お試しでも何でも...
もし、俺が嫌だったり、他に好きな人ができたら潔く諦めるから...」

有「...」

伊「俺、大ちゃんを幸せにする自信あるよ
でも、他の人を幸せにする自信ない」

有「...ごめん、考えさせて、、」

伊「うん！
ありがとう！」

俺の正解は何...？