君は違くても僕は好き。ｰ２ (ページ7)

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part５６ページ7

side 高木

撮影が終わり、残ると言っていた有岡くんと伊野尾くん以外が帰る中、俺だけスタッフさんに呼ばれた

10分位してやっと帰れることになった

高「裕翔、告ったのか...」

俺も、そろそろかな...

いや、でも...

楽屋に着き、開けようとした時

「ずっと前から好きです」

...俺が、聞き間違えるはずのない声が聞こえた

それは明らかに俺たちの楽屋で、ここに残っている人なんて2人しか居ない

「...ごめん、なさい
俺は.....ごめん」

「今は好きじゃなくてもいい
お願い、お試しでも何でも...絶対振り向かせるから！」

「でも...」

薮「雄也？」

高「うわぁ！」

薮「おい、何大声出してんだよ
俺はおばけか？」

((ｶﾞﾁｬ

伊「え、高木？薮？」

有「っ、！」

薮「よ、お前らまだ残ってたのか？
高木がここでずっと突っ立ってるから声かけたんだけど、まさかあんなに驚くとは...」

有「ずっと...？」

高「いや、あの...」

伊「高木、今の聞いてた？」

高「.....うん」

有「っ！！
ごめ、なさ...」

高「あ...」

薮「大ちゃん？」

伊「ちょ、待って！大ちゃん！！」

階段の方に向かい、駆けて行ってしまった有岡くん

薮「え？え？」

高「...薮くん、帰ろっか」

薮「え？
いや、大ちゃんは？てか、伊野尾も...」

高「2人なら大丈夫」

薮「？
...分かった」

もういいや...
諦めよう

好きじゃなくてもいいからなんて...俺には言えない

好きにさせるなんてもっと言えない

...俺じゃダメだ