君は違くても僕は好き。ｰ２ (ページ38)

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part８７ページ38

side 山田

有「ふぇ、っく...」

山「もう、ほんと子供なんだから」

((ﾄﾝﾄﾝ

((ｶﾞﾁｬ

知「涼介、みんな揃った
大貴大丈夫？」

山「ありがとう
ほら、大ちゃん
知念来てくれたよ？
みんな来たって、行こう？」

有「...」

知「大貴」

有「...ちね、」

知「大貴がなんで泣いてるのか分からないけど、僕達は大貴の味方だよ
絶対、何があっても」

有「ほんと、？」

知「うん、信じられない？」

有「...((ﾌﾙﾌﾙ」

知「よし、じゃあ行こうか」

有「...うん」

リビングに近づくと、美味しそうな匂いがしてきた

((ｶﾞﾁｬ

伊「あ、大ちゃん！」

八「大ちゃん！？
熱っち...」

フライパンに手をぶつけたみたいで熱がる光くん

山「大丈夫？」

八「おう！
あ、キッチン借りてる！」

岡「ソファ使うよね？」

山「うん、ありがとな」

有「...」

山「ほら、大ちゃん
横になりな？」

有「...うん」

頷きはするものの、ソファに座るだけで横になろうとしない大ちゃん

薮「知念、ちょっと」

知「？
うん」

八「あれ、大ちゃん横にならないの？
もしかしてお腹すいた？」

有「((ﾌﾙﾌﾙ」

高「有岡くん、熱測ってみよう？」

有「((ﾌﾙﾌﾙ
ねつ、ない」

よほど苦しいのか、言葉が平仮名になっている

知「だーいき！」

有「わ、」

((ﾄﾞｻ

薮くんとの話しから戻って来た知念が大ちゃんに飛びつき、ソファに押し倒した

有「ちねん、？」

知「大貴、立ったら怒るからね」

有「え？」

知念は大ちゃんから降りると、雄也から体温計を取り、大ちゃんの脇に強制的に挟んだ

有「ちょ、ちね！」

知「動かない！
...大丈夫、すぐ終わるから」

有「...」

((ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

山「いくつだった？
大ちゃん」

有「...37」

薮「大ちゃん」

有「((ﾋﾞｸ
...」

伊「ごめんね、大ちゃん」

伊野尾ちゃんが半ば無理矢理大ちゃんから体温計を奪った

伊「39度5分...って、嘘ついちゃダメでしょ？」

薮「光」

八「うどんならもう出来てる」

薮「そっか、
ありがとう」

八「うん
大ちゃん、うどん食べてお薬飲んで寝るよ」

有「...うん」

さすがに疲れたのか、素直になった大ちゃん

すぐに治るといいんだけど...