君は違くても僕は好き。ｰ２ (ページ3)

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part５２ページ3

side 岡本

ちぃちゃんと大ちゃんの会話を聞いてからもう随分経った

楽屋には俺と裕翔、光くん、伊野ちゃん、宏太がいる

なんかよく分かんないけど、裕翔とやまちゃんの距離がいつもより遠くて、大ちゃんとやまちゃんの距離はいつもより近い

俺は、まだちぃちゃんと宏太の間で揺れてる...
本当、可笑しいよね

中「圭人～」

岡「ん？
どうしたの？」

中「隣いい？」

岡「？
うん」

中「俺さ、告ったよ」

ぎりぎり聞こえるか聞こえないかの声でぼそっと呟いた裕翔

岡「え？
やまちゃんに、？」

同じくらいの声で裕翔に返した

中「うん
振られちゃった」

岡「そっか、、」

俺は、やまちゃんが大ちゃんのこと好きなの知ってるから...

中「俺ね、知ってたんだ
やまが大ちゃんのこと好きなの」

岡「！？」

中「そんなにびっくりしないでよ
でならなんで告ったんだって思った？」

岡「う、うん」

中「辛かったんだ
大ちゃんと約束取り付けて、嬉しそうにするやまを見るのが
俺が、、素直に応援できないのが」

岡「裕翔...」

中「その後ね、大ちゃんに慰められたんだ
諦めなくていいんだよって」

岡「...うん」

中「なんて返すのが正解だったかな？」

((ｷﾞｭ

泣きそうな裕翔を抱きしめずにいることができなかった

生まれ年は変わらなくても、学年では一つ下
...だからかな、裕翔がとっても小さな弟に見えた

宏太が何か言いたそうだったけど、光くんが止めてくれてた

岡「正解なんてないよ
裕翔の言ったことが全部正解
困るよね...大ちゃんの鈍感さには」

中「...うん
大ちゃん、何にもわかってないんだよ...？
でも、大ちゃんの言葉に救われちゃった
俺の言ってほしい言葉、全部言ってくれた
ねぇ、圭人、どうしよう
俺、諦めたくないよ...」

岡「諦めちゃダメだよ
大ちゃんがやまちゃんのこと選ぶって決まったわけじゃないでしょ？
そんなの、もったいないよ...」

中「圭人だったらこういう時、諦めない？」

俺、、もしちぃちゃんに告白してたら...

岡「.....うん、諦めない
ううん、諦めなんて付かない」

中「そっか、！
ありがとう、圭人」

岡「うん！」

裕翔とちぃちゃんで心が埋まったことで気付かなかった

宏太が焦った様子で楽屋から出て行ったことに