君は違くても僕は好き。ｰ２ (ページ17)

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part６６ページ17

side 山田

山「大ちゃん！」

有「おー！
山田ぁー！」

山「しっ！
こっち来て！」

あ、今何してると思う？

正解は、雄也の告白邪魔しないように大ちゃんを隠してる

俺は昨日、雄也から告るって聞かされて早く来たんだけど、まさか遅刻ばかりの大ちゃんが早く来るとは...

有「なんなのさぁ」

山「あのね、今から高木と」((ｶﾞﾁｬ

来たか

有「あ、伊野((ﾝｸﾞ」

山「いいから黙っとけ！((ﾎﾞｿ」

...今、手じゃなくて口で塞げばよかった

いや、そんなことしたら騒がれるだけか

取り敢えず今は雄也と伊野尾ちゃん

伊「あれ？まだ誰も来てねぇの？」

高「...伊野尾くん」

伊「ん？」

高「俺がさ、嘘ついて早く来てもらったって言ったら怒る？」

伊「？
怒んねぇよ？
どうした？何かあった？」

高「...やばい、心臓が...((ﾎﾞｿ」

有「！」

((ｸｨ

ここまで来てようやく分かったのか、大ちゃんが俺の袖を引き、心配そうな目でこっちを見た

大丈夫って意味を込めて、頭を撫でた

高「伊野尾くん、この間俺が言ったこと覚えてる？」

伊「ん？嘘告？」

高「...うん
でもね、嘘じゃないよ」

伊「...はい？」

高「もう、頭良いんだから分かるでしょ？

好きです、伊野尾くん
俺と、付き合ってくれませんか？」

伊「え...？」

有「...」

言えた！良かった！
...ってお思ったのもつかの間

大ちゃんの様子がおかしい
俯いて袖をより強く握り締め、震えている

山「大ちゃん？((ﾋｿ」

伊「...俺、大ちゃんにどんな思いさせてるのか知らせるために言ってくれたと思ってた
正直、今も実感湧かない
本気なの？高木」

高「当たり前じゃん
本気だよ
絶対、悲しませないから」

有「やま、らぁ...」

山「大、ちゃん？」

((ﾄﾞﾝ

と鈍い音がして、大ちゃんが倒れた

伊「え？」

高「何？」

山「大ちゃん！」

高「山田！？」

伊「大ちゃん...？
大ちゃん！！」