兎と仔犬 (ページ10)

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「ねぇ、掃除したいんだけど。」

JK「すればいいじゃん。」

「いや、あなたが寝っ転がって漫画読んでるからできないの」

JK「え…それって邪魔ってこと？」

「まぁ、そうだね」

JK「ひどっ」

「お願いだからそんな目で見ないで！わかったから！ソファの上にいてくれるかな？」

JK「りょうかーい」

今日はオフ。

寝に帰るだけで、何日も放置していた家を今日は掃除するんだ！

と、昨日の夜から気合いを入れていたんだけど…

朝からジョングクが家にやって来て、我が家のようにカーペットの上に寝っ転がりながら私の漫画を読んでいる。

いや、良いんだよ？いいんだけどさ…
私は掃除をしたいわけよ。

「ねぇ、その漫画貸してあげようか。いいよ、家持って帰っても」

JK「いや、こっちで読むからいいわ。面倒くさいし。」

とこんな感じ。

ジョングクはよく家に遊びに来る。

一緒にテレビや映画を観たりすることもあるけど、
勝手に私の漫画を読んだり昼寝したり、けっこう自由にしている。

まぁ、寂しくなることもないので助かってるんですけどね…

JK「お腹空いた。」

「もう昼だもんね。オッパ達なに食べるんだろ」

JK「さぁ。皆んな出かけてると思うけど。Aはどうすんの？」

「パスタでも作ろうかな」

JK「じゃあ、俺もそれで。」

超簡単ミートスパゲティと夜中作ったりんごケーキが半分残っていたから、ドンっとテーブルに並べた。

JK「美味そ～いただきます！」

さすが育ち盛りの男子。めっちゃ食べる。

作った甲斐あったな…

JK「このケーキもAが作ったの？」

「うん。夜中作った。」

JK「もしかして、半分自分で食べた？笑」

「いや、ジミニオッパがまだ起きてたから一緒に食べた」

ジミニオッパには申し訳ないけど正直に答えた。

JK「ふーん…俺も起きてたけどね」

「ジョングクは結構そこらへんシビアに制限してるじゃん？」

JK「そんなのヒョンもでしょ。何ヒョンに甘えてんの」

なんでここで機嫌悪くなるかな。そんなに食べたかった？

JK「まぁ…今度は俺も呼んでよ、ケーキパーティー」

喧嘩になりそうな雰囲気を察してかそう言うと、再びスパゲティを食べ始めた。

それからお腹がいっぱいになった私たちはソファで昼寝をして、夜ご飯のデリバリーも食べて彼は帰って行った。

結局一日中私の家にいたじゃん…

まぁ、これが普通の休日です。