兎と仔犬 (ページ45)

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JK side

V「ふ～終わった！A見てくれてたかな？あれヒョン、なんでここに？」

Aと一緒にいるはずのケンヒョンが目の前にいる。

ケン「ごめん！次俺も出るんだった！」

JM「えー！？Aは！？」

ケン「それが、水取りに行ってから帰ってこなくて…まじでごめん！！」

SG「仕方がない…探すぞ。ヒョン、ありがとうございました」

あんまり慌てると周りから不審に思われるから、さりげなく探す。
でも、心中は超焦ってる。

誰かに嫌がらせされてたら…
変な輩に絡まれてたら…

あ、セブチ …ん？

メンバーが輪になって話していて、その中心にいる男にしては小柄なやつ…

見つけた、Aだ。

なにヘラヘラしてんだよ…

SG「ジョ、ジョングクヒョン！！！」

ゆっくりと振り返るA。

「あ、お疲れ」

JK「お疲れじゃないだろ！！なんで1人でふらふらしてんだよ！」

ついつい声を荒げてしまった。

Aの眉間には、だんだんシワが寄っていく。

「そんな怒ることかね」

本当、こいつは何もわかってない。

MG「まぁまぁ！ごめん、俺が連れてきたんだ。1人にさせるよりは良いかなと思って」

JK「あー…。俺こそごめん、大きい声出して。Aのこと、ありがとうございました」

SC「いや、全然！逆に楽しかったよ」

MG「あ！そういえば！A、カトク教えてよ！」

「いいよ～」

JK「待って、なんで？」

MG「なんでって、今度97line会で集まる時、連絡するからに決まってるでしょ」

JK「Aは誘わなくて良いって言ったじゃん」

MG「俺達は誘いたいの！ただ友達としてなんだから良いでしょ？」

ミンギュは良いやつだ。ソクミンもハオも。
信頼できる。それに間違いはないけど…

なんか嫌だ。

モヤモヤしているうちに、ミンギュ達とカトクを交換してAは嬉しそうだ。

JK「A、そろそろ行くよ。ヒョン達も探してるから」

「うん」

MG「あ、A！水忘れてる！ジョングク達が喉乾いてるかもって1人でこれ持ってたんだよ(笑)」

ミンギュからお前も持てと渡されたのはメンバー分のペットボトル。

はぁ…怒る気失せた。
若干だけど

MG「じゃ、またね！A、また後で連絡するね～」

「はーい！！ありがとう！！」

隣を歩くAはご機嫌だ。
前みたいな守り方は、もう無理なのかもな…