兎と仔犬 (ページ36)

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RM side

リビングでテレビを見ていると、シャワーを浴び終えたジョングクが床に落ちている誰かの雑誌を読み始めた。

テレビもCMになって、ふとジョングクの方を見ると目を大きくしてあるページを熟読している。

気になる話でもあったのか？
変な雑誌ではないみたいだけど(笑)

今度はにやにやし始めて、そのページをスマホで撮ると誰かに電話をかけ始めた。

JK「あ、もしもし？まだ起きてた？あのさ、この前お前が行きたいって言ってたカフェ、雑誌に載ってた」

どうやら電話の相手は友達らしい。

地元の友達かな？

JK「そう、そこ。お店の中の写真も載っててさ、すっごいお洒落。チーズケーキが有名だって。今度のオフ行くか」

お、知らぬ間にプライペートで遊べる友達ができてたんだな。

ヒョンは安心だよ…

ん？待てよ。友達だとは限らないのか。
彼女ってこともありえる？

JK「じゃあ、また明日な。おやすみ～」

また明日？

事務所の人間か、仕事仲間だな…
だって、明日も朝から晩まで仕事だし。

RM「誰と電話？」

さりげなく聞いてみた。

一応、リーダーだからね。

JK「Aとです」

RM「へ？A？さっきまでAの家に行ってなかった？」

まさかのAで変な声が出てしまった。

JK「行ってましたけど…？」

何がおかしいんだ？という表情で見つめてくるジョングク。

だって、つい1時間前まで一緒にいたじゃん。

あの内容だったら、明日話しても良い気がするけど。

JK「このカフェ、Aが行きたがってたんだ。この雑誌に載ってたから、早くAに教えたくて」

少しムッとしながら雑誌を見せてくるジョングク。

JK「なんで笑うんですかー」

RM「いや、お前ら本当に仲良しだなと思って」

Aに早く伝えたい。双子のためにそう考えるジョングクが可愛くて、思わず頭を撫でてしまった。