23 ページ29
JK side
これはデビュー前の話。
午前中は各自学校へ行ったり事務所で個人練習。
午後からは全体練習というスケジュールだったある日。
Aがニッコニコで練習室にやってきた。
V「えらくご機嫌だね」
「えへへっ。なんと！友達ができましたー！！」
お〜！！！
とヒョン達から歓声が起きる。
よく話を聞くと「ソナ」という１つ年上のヌナで、最近入ったうちの練習生らしい。
1人で個人練習をしている時に話しかけらて意気投合。
RM「良かったね」
「はい！友達になろうって言ってくれたんです！嬉しい〜」
しばらく日本に帰れていないしグループに女の子1人。
ストレスを感じているんじゃないかって心配していたけど、同性の心を許せる存在ができて皆んなホッとしていた。
それから数週間後。
「今度ソナオンニ連れてきて良いかな？オッパ達に会ってみたいって」
俺らの返事はもちろんOK。
「Aの友達に会える」とワクワクしたのを覚えている。
ソナ「初めまして、ソナです」
ソナさんは綺麗な人だった。髪は茶髪でゆるいパーマ。肌は白いし、モデルみたいにスタイルも良い。
話してみると、とても気さくな人だった。
いつのまにか俺たちとも仲良くなっていて、練習室にソナヌナがいても違和感がないくらいになっていた。
ソナ「お疲れ様」
JK「ソナヌナ。お疲れ様です」
ソナ「本当に疲れちゃった…何回踊っても指摘されちゃってさ」
JK「そうなんですか？ソナヌナの踊り、俺好きだけどな」
前に一度Aとソナヌナが踊っているのを見たことがある。
Aはキレがあるけど、ソナヌナは表現力が豊かで女性らしい踊りだった。
ソナ「ありがとう。Aは厳しくって…あの子、ダンス上手じゃない？だから、アドバイスくれるんだけど…正直キツい時もあるんだよね」
まさか、Aが？
いくらダンスの実力を褒められても天狗にならないあいつが？
JK「なんて言われたの？」
ソナ「それでデビューするつもりなの？とか、レベル低すぎ…とか…いや、全部当たってるけどね」
今にも泣き出しそうに話すソナヌナ。
JK「そんなことないよ。Aの言ってることは間違えだ。自信持って」
「ありがとう」
そんなことを言うわけがない。と思いつつ、ソナヌナに酷いことを言ったAに怒りを覚えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 835人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんこ | 作成日時：2018年12月9日 19時
