兎と仔犬 (ページ27)

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JK side

またAがいなくなった。

いなくなったと言っても楽屋からなんだけど…

「オンニ、今度遊びましょう！！」

『うん！連絡先教えてくれる？』

「はい…えーっと」

あ、いた。とあるガールズグループのメンバーと仲良くなったみたいだ。

ちょっと目を離した隙に…

JK「A行くよ」

「待って？今オンニとカトク交換するから…」

JK「ヒョン達待ってるから。じゃ、すみません。俺たちこれで失礼します」

『そっか…またね、A…』

「ちょっと！！せっかくオンニと連絡先交換できそうだったのに！！」

Aの手を掴んでずんずん歩いてくると、急に振り払われた。

JK「だってヒョン達が待ってるし…」

「連絡先交換なんてそんな時間かからないよ。ねぇ、なんでいっつもそうやって意地悪するの？」

JK「別に…意地悪なんかじゃない」

「知ってる？私友達いない。もう韓国に来て3年も経つのに！メンバー以外と出かけたことない」

JK「Aに友達がいないのは俺のせいなの？意味わかんないし」

そう言ったけど、自分でもわかっている。

Aに友達がいない理由の半分は、俺のせいだって。

でも、Aを守るにはこうするしかないんだ。

JK「Aには俺がいるから良いじゃん！！!」

それで十分でしょ。