Merry Xmas！！！ ページ20
JK side
今日はクリスマス！！！
まぁ、俺達はいつも通り仕事なんだけど…
事務所で打ち合わせからの年末にあるステージの練習。
帰りの車に乗った時には、クリスマスということをすっかり忘れていた。
ヒョン達も疲れ果てて無言だ。
隣に座っているAは黙ったまま窓の外を眺めている。
そこには幸せそうなカップル。
窓に映るAの表情は寂しく見えた。
宿舎に着くと皆んな早く寝たいと部屋に直行。
「ねぇ、グク。今日家来る？」
珍しくAからそんな事を聞いてきた。
JK「うん。荷物置いたらすぐ行く」
言われなくても行くつもりでいましたけど。
パジャマに着替えてAの家に行くと、わくわくした表情で出迎えてくれた。
これまた珍しい。
「シャワーまだでしょ？うちの使っていいからさ」
JK「いいの？Aもまだじゃん…」
「いいのいいの！！ほら！ごゆっくり〜」
半ば強引にバスルームへ押し込まれた。
いったいどうしたんだ？
洗濯機の上には、綺麗に畳まれたバスタオル。
男勝りなAだけど、こういうところを見るとやっぱり女の子なんだなって思う。
あ、Aのシャンプー借りちゃおう。
この香り、めっちゃ好きなんだよな…
シャワーを浴びてリビングに向かうと、Aはニコニコ笑っている。
JK「なに、ニヤニヤして」
「ふふふ〜はい！これ！！メリークリスマス！」
Aが冷蔵庫から取り出したのは、美味しそうなチョコレートケーキ。
JK「うわぁ！！！すご！もしかしてAが作ったの！？」
「うん。今朝早起きして作ったんだ！せっかくクリスマスなのに何もできそうにないから、ケーキだけでもと思って。食べる？」
JK「もちろん」
一口食べると、自然と笑みがこぼれてしまうくらい美味い。
「どう？」
JK「めっちゃ美味い。でもさ、先に俺食べて良かったの？」
「うん！ジョングクには1番に食べて欲しかったんだ〜前に約束したでしょ？ケーキパーティーするって。それに、いつも側にいてくれるし…」
なんだよそれ。反則だろ。Aの気持ちが嬉しくて、思わずギューっと抱きしめてしまった。
「そんなに美味しかった？」
JK「うん。めっちゃ美味しかった。ありがとう」
「いいってことよ」
Aから俺と同じ香りがして身体が暖かくなる。
JK「メリークリスマス」
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作者名：あんこ | 作成日時：2018年12月9日 19時
