兎と仔犬 (ページ17)

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RM side

「おはようございます」

RM「おはよう…ってどうした、その目！！昨日より酷くなってないか！？」

「やっぱり？」

出かける支度を終えて俺たちの宿舎に来たAの右目は、あきらかに昨日より悪化していた。

今日は歌番組の収録。キャンセルするわけにもいかないし、とりあえずテレビ局へ。

メイク「今日カラコン入れてもらうけど、大丈夫？」

「やってみます」

鏡に向かって数分…

「ダメでした」

やっぱりカラコンを入れるのは難しかったみたいだ。

更に、着けてきたコンタクトを再び入れようとしたが、それももう目は受け入れてくれなくて何度やってもポロリと出てきてしまう。

眼鏡を持ってこなかったAは裸眼でパフォーマンスをすることになった。

でも、思ったよりAの目の悪さは深刻だったようで…

ドンッ

「いったぁ！」

JM「大丈夫？うわ～脛！それ痛いやつ！」

どこかに身体をぶつけたり。

「グク、ジョングクー！なんで無視すんの？あれ、ジョングクだよね…」

スタッフ「あの…僕、ジョングクさんではなくて…////」

「え、違うの？ごめんなさい！！！！」

終いにはジョングクだと勘違いして、返事をしないスタッフさんの腕を掴んで顔をぐっと近づけた。

JK「なにやってんだよ！！すみません！うちのバカ娘が！もう、どんだけ！」

これには、ジョングクもカンカンのようで、それからはまるで介護をするかのようにAの側を離れなかった。

なんとか無事パフォーマンスを終え宿舎へ帰ってきたAは、ぐったりカーペットに寝そべっている。

JN「いやーそれにしても、眼鏡姿を見せたくない気持ちわかるわ。可愛いけどさ(笑)牛乳瓶じゃん！」

「うっさいですよ。あー痛くなってきた」

ソクジニヒョンにいじられてご機嫌ななめのAは、眼鏡をテーブルの上に置いて目をぎゅっと瞑っている。

可哀想に…あ、少し冷やしたら楽になるかな。

少しでもAの痛みが和らぎますように…

RM「A、これで冷やしてごらん…いってぇ！！あ！！！」

足にはズキズキと突き刺すような痛み。

そして、足元には何かを踏んでいる感覚。

待てよ。ここには、さっきAの眼鏡があったはず…

JN「大丈夫か～って…あら」

「あぁーーー！！！わたしの眼鏡がぁ！！！」

どうやら、俺はAの眼鏡を粉々にしてしまったようです。