兎と仔犬 (ページ13)

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JN side

「ねぇ、これ見て。このパンダめっちゃ可愛くない？笑」

JK「うわっなにこれ。もう一回見せて」

「めっちゃ可愛いー。いいな。私生まれ変わったら、パンダの飼育員さんになりたい」

JK「確かに毎日癒されそうだな～こんな可愛いパンダに愛されて～」

「それな～ふわふわ、もふもふ」

JK「ふわふわ、もふもふ」

すぐ横で繰り広げられている、ゆるーい会話。

ゆるい、ゆるすぎる…

かれこれ2時間近く踊り続け、今は休憩中。

この、ゆるーい会話を生み出しているのは、床に寝そべっているジョングクと、ジョングクの腹を枕にしてスマホをいじっているA。

相変わらず仲良しですねぇ、双子ちゃん達は。

「うわぁ、かっこいい…見て」

JK「………この人ダンス上手いね」

「でしょ！！もーかっこよすぎるよ…大野くんはね…」

JK「ふーん。へー」

「もー全然聞いてないでしょ。あ、オッパ！見て見て！」

塩対応のグクにイラっときたのか、今度は俺にスマホを向けてきた。

幸せそうに「大野くん」とか言う人について語るA。

いや、良いんだけどさ。可愛いんだけどさ。双子の片割れがすんごい顔でこっち見てるんだわ。
そんな顔するなら、ちゃんと構ってやって欲しい。

JK「A～この犬可愛くない？」

「ん？うわぁ！可愛いー！！」

JN「あ」

あっという間に元のポジションに戻ってしまったA。くそぉ。

「ねぇ、そういえばさ、ジョングクの腹筋また硬くなった？寝心地最悪なんだけど」

JK「はぁ？お前と違ってちゃんとトレーニングしてるからな。ほら」

さっきまで聞こえていたゆるーい会話はいつの間にかテンポが速くなっていて、寝ていた2人は起き上がって言い合いをしている。

忙しい奴らだ。

「うわぁ。やば。でも、私もちゃんとトレーニングしてるもんね」

JK「Aもなかなかやばいじゃん。うっすら割れてるし！」

JN「いやいや！ちょっと待て！何お腹見せてんのかな！？Aちゃん！？」

「え？日々のトレーニングの成果をグクに見てもらってんの。何、もしかしてオッパ、変なこと考えてる？やだー」

JN「え、違う、そんなつもりじゃ…」

JK「えーヒョン、変態」

JN「お前らあぁ！！！！」

悪戯っ子のように、ニヤニヤ笑う2人。
さっきのゆるーい可愛い双子に戻ってください。