兎と仔犬 (ページ2)

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SG side

「シュガ様、シュガ様～。今日も作業ですか？私も一緒に行って良い？」

SG「ダメって言っても来るんだろ」

「へへへっ」

隣をヒョコヒョコついて来るのは俺らのマンネ。

特に構ってあげるってわけでもないのに、作業部屋について来てはソファに座って携帯をいじったり、できた曲を聴いたり、たまに寝たり…

前になんで着いてくるのか聞いたことがある。

「ユンギオッパは楽しそうに作業してるんですよ。たまに、ニヤッとしたり。本当に一曲一曲大切そうに作ってて…それを私たちがパフォーマンスするって最高ですよね？更に気持ちが入るというか。それに、私もいつかオッパみたく曲作ってみたいし！！勉強です！！」

そう答えたAの顔はキラキラしていた。

こいつは、どんだけ伸び代があるんだろう。
エネルギーの塊みたいだ。

そんなAが見てると思うと、ちょっと気合が入ったりして…ちょっとだけだけどな。

SG「お、いい感じ…A、ちょっと聴いてみ…って寝てんのか」

今日は限界だったようだ。

無理もない、俺たちに負けないようにトレーニングだってするし、個人練習だってしているし。

今日も昼から練習だったのに、俺が起きた頃にはいなかったもんな。

しゃあない、少し寝かせておくか…

コンコンー

JK「ユンギヒョン、お疲れ様です。Aいます？あ、いたわ」

お、もう1人のマンネが来て、Aの寝顔を見るとふっと顔を綻ばせた。

JK「ヒョン、見て(笑)また口開けて寝てるよ」

SG「明日喉痛くなるやつだな」

Aの寝顔を指差してケラケラ笑うジョングク。

JK「A！！起きろ、帰るよ」

「うーん…あれ、グク？帰る？ごめん、寝ちゃった…私もユンギオッパと残ろうかな。いい？グク、先帰ってて」

JK「は？一緒に屋台寄って帰ろうって言ったじゃん。あー、嘘つくんだ、約束破るんだ」

「え〜？」

完全に忘れてたな。
というか、Aが真剣に振り確認してんのに横からそんな話したから、グクの声は聞こえてなかったんだと思う。

SG「また来れば良いじゃん。Aも疲れてんだから、帰んな」

「え～」と言いながら帰って行ったA。

SG「グク、Aのこと頼んだぞ」

JK「まかせて」

はぁ、Aをマンネにとられてしまった。

ちょっと寂しいな…

さて、もう一仕事するか。