can't leave you alone.

36 美しい二人 ページ37

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Side 猪狩





イケメン＝彼氏って方程式どっから来たんだよ。



とりあえず見た感じ大人っぽい方は年上って感じするな。



もう一人はちょっと童顔だけど俺らより落ち着いてるな、



ってことは両方年上か？



うーん分かんねえ。



ぶっちゃけ一個や二個の差なんて分かんないし。



その後10分くらい三人で話してからAさんは席を立った。








俺らが今日座っている席はちょうど窓際で



人の出入りがよく見える位置だった。



入口に何段かある階段を降りて行くAさんの姿も



ここからだとはっきり見える。



誰かに気づいたようで手を振っている。



何となく眺めていたら視界に金髪の人が現れた。



あれ、あの人同じ大学の、、、いつも一緒に居る人だよな。





美しく整った顔と髪色。




一度見たら記憶に残る。




その金髪の綺麗な人はAさんを優しい表情で見つめてから、




Aさんの手を取って歩き始めた。




まるで映画のワンシーンの様に素敵だ。




今あの二人には、二人だけの時間が流れているんだろうか？








、









あまりにも素敵な光景にしばらくぼーっとしていたが、





ふと優斗を思い出しチラ見した。









どうだったかって？






お察しの通り、口開けてボケーっと。





優斗が樹さんや金髪の先輩に勝てるとは到底思えないけど、





まずはお友達にならないとね。






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