can't leave you alone.

35 スペック勝負 ページ36

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Side 猪狩




目の前の優斗は



自分が全くAさんの視界に入れていない現実に直面して



うなだれている。




ったく、世話がやけるなあ。



「ほら優斗、次大学で見かけたら



Aさんに話しかけに行くぞ。



優斗よりスペックの高いライバルばっかりなんだから



頑張らないと」



「ガリさんオレもう無理かも、、、」



「このままじゃお前ストーカーで終わりだぞ」



その後、優斗が目を離していた隙に



もう上がりの時間になったAさんが



「お疲れ様でしたー」と挨拶しながら



カウンターの奥から出てきた。



「ちょ、優斗、うしろ！」



「え？、、、、えっ今日もう終わりなの？」



「おれに聞いたって知らないよ！」



その後出口に行くものだと思い込んでいたら、



なんとAさんはさっきのイケメンの席に行って



一緒に座った。




よく見たら一人だと思ったイケメンは二人だった。



二人ともイケてるメンズってどういうことなの？



やっぱりあの人達とは元々知り合いなのか？




「おい、優斗大丈夫か？」




「つまり彼氏が二人ってこと？」




「全然大丈夫じゃねーな」






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