▽ ページ42
「�睫據△瓩舛磴�ちゃかっこよかった。」
「もうやめてよ……、恥ずかしい。」
「だってめちゃくちゃかっこよかったんだもん。……俺のためにあんなに怒ってくれて嬉しかった。」
あの後すぐに彼氏に連絡をして、会う約束を取り付けた伊野尾くん。メッセージを送る手は震えていた。
さすがにこれまで散々暴力を振るってきた相手と2人きりにするほど俺も馬鹿じゃないので、公園で会う2人を影から見ていた。
案の定伊野尾くんが別れ話を切り出した瞬間笑顔を消し、無理やり腕を掴んで引っ張りどこかに連れ出そうとしたソイツに危機感を感じ慌てて2人の間に入ると、とんでもない剣幕で俺の事を睨んできて、初対面の俺でもビビってしまうほどだった。
初めは冷静に話をしようとしていたものの、「愛してるから当たり前だ」「恋人がいるのに他の男と絡む慧が悪い」などと頓珍漢なことを言い続ける彼に怒りが頂点に達してしまい、結局ブチギレてしまったのだ。
「部外者は黙ってろって言われたときの『親友傷つけられて黙ってられるわけないだろ』って、ドラマみたいだった。」
「もうマジでやめろって。……あのときはついカッとして。」
「……ほんとに嬉しかった。結局俺、1人じゃ何も解決できなかったし。�睫擇�来てくれなかったらどうなってたかわからない。本当にありがとう。」
照れたように顔を赤くしてそう言う伊野尾くんに、どうしようもなくドキドキしてしまう。
夕暮れ時の人気がない公園に、男子大学生が2人で顔を赤くしてる光景謎すぎるだろうな。
次の日大学に来た伊野尾くんは、アクセサリーを何も着けてなくて髪の毛はぴょこぴょこはねていた。もちろんセットされた伊野尾くんはモデルみたいにかわいいけど、やっぱり俺はこっちの伊野尾くんも自然体で好きだな、と思わず笑ってしまった。
そんな俺を見て「寝坊したんだよ！」ってムスッとしてた伊野尾くんは、俺が笑った理由、勘違いしてるんだろうな。
久しぶりに心から笑っている伊野尾くんを見て、安心と同時に愛おしさが込み上げる。
今はまだ『親友』だけど、いつかは隣を歩く存在になれますように。ニコニコと話す伊野尾くんを見ながら、そう願った。
Fin
• ────────── •
長々としてたのに終わり方雑で申し訳ないです……。
きっとこの時点で伊野尾くんは�睫擇�んに堕ちてるので、2人が恋仲になるのは時間の問題ですね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
