混ぜたらなにいろ？ (×in) (ページ35)

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次の日俺はいつもよりわかりやすいドア付近の席をとって、伊野尾くんのことを待っていた。
久しぶりに話せるし、最近元気がない理由もゆっくりでいいから聞きたいと思っていた。

しかし、伊野尾くんから届いたのは、『寝坊したから午後から行く。お昼は家で食べてから行くから、髙木は食堂でご飯食べて待ってて。』というメッセージだった。

何気に緊張しながら待ってたものだから拍子抜けしたが、これまでと違いメッセージもくれたし昼から来ると言っているので安心した。

言われた通り食堂で待っていると、向こうの方からひょこひょこと歩いてくる彼が見えた。

「ごめん、髙木おつかれ。起きたらもう絶対間に合わない時間でびびったー。」

そう言いながら向かいに座る伊野尾くんは、一見これまで通りだがどこか違和感を感じる。来た時も歩き方が不自然だったし、この前と同じで長袖パーカーを上まできっちりと閉めている。普段はよくはだけてて、俺が直してあげるくらいだったのに。