混ぜたらなにいろ？ (×in) (ページ19)

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そんなこんなであっという間に2週間が過ぎ、今日はバレンタインデーだ。世間の盛り上がりなど関係なく俺はいたジャンの収録がある。

その前に雑誌の撮影が入ってた俺はほかのメンバーより少し遅れての到着になった。楽屋の前に着くと、相変わらず騒がしい平和な声がする。

「おはよー」
「ゆーやおはよー！」

1番に元気よく挨拶を返してくれたのは山田だった。俺の記憶だと朝の5時までゲーム配信してたような。なんでそんなに元気なのか。

ぐるっと楽屋を見渡すと、やはりテーブルの上にはチョコレートやお菓子がいつもより多く乗っていた。有名店と思しき包み紙のチョコは少し気になるが、お腹が空いている俺にとっては隣のお弁当の方が魅力的だったのでそれをいただいた。

ここで食べようかなと思ったが、ほとんど揃ったメンバーの中に1人いない人を見つけ、有岡くんに声をかける。

「伊野尾くんもう来てる？」
「ちゃんならたぶんもう一個のほうの楽屋だよ〜。さっき仮眠とるー、って移動してるの見た。」
「そっか、ありがとう。」

まあ答えは予想通り。俺や伊野尾くんは楽屋が2つ以上用意されていたとき人が少ない方を選ぶことがしばしばある。みんなでわいわいするのも嫌いじゃないけど、静かに過ごしたいときもあるからね。

せっかくなら俺もそっちで食べようと思い、お弁当をもって隣の楽屋に移動した。