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そんなことを考えながら収録を終わらせ、伊野尾くんは次の仕事があるからとすぐに去って行った。
そういえば中身なんだろう？まだ開けてなかったなと思いブランドのロゴが入ったリボンを解き、そっと中身を見てみた。
「えっ」
中身を確認した俺は、思わず声が漏れてしまった。
中身はカップケーキだったのだ。中にマロングラッセが入っている。
カップケーキは"あなたは特別な人"、マロングラッセは"永遠の愛"……。この間身につけた知識が頭を巡る。……いやないない！伊野尾くんはそんなこと考えてないだろう。まず知らなそうだし！
というかメンバーみんなにあげてたんだし、そんなそわそわする必要ないだろ！変な知識増えたせいで無駄にドキドキしたわ！
勝手にドキドキして恥ずかしくなり、気を紛らわせようとまだ楽屋に残ってた山田に話しかけた。
「山田も貰ったよな？伊野尾くんからのバレンタイン。あれ有名なお店とかなの？」
「あ、雄也も後で貰えたんだ。あれ最近有名で、朝早くから行列できてるとこだよ！気になってたからめっちゃ嬉しいわ〜。伊野尾ちゃんセンスある。」
「やっぱそうなんだ。美味そうだもんな。」
「ね！絶対美味しいよ。お店で1番人気のボンボンショコラだもん。」
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