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神「くれぐれも無理はしないで下さいね!」
『うん!ありがとうアオイちゃん!行ってくるね!』
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あれから数日、任務続きで体調にも影響が出たこともあって御館様がしばらく休むように言ってくださった
体調は全快し、しのぶ様のおかげで気持ちも凄く楽になった
任務に私情は持ち出さない
伊黒様に心配をかけてしまったあの日からそう心に決めていた
今わたしにできることは、1人でも多くの人を助けるために任務を遂行する事だ
『…頑張ろう』
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そう一言呟いて、私は走り出した
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「っAさん、大丈夫ですか…」
『私は大丈夫です…負傷している人をお願いします…!』
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私が着いた頃にはもう酷い有り様だった
負傷して動けなくなっている隊士、動けたとしても重症の隊士、既に息を引き取ってしまっていた隊士
頭が真っ白になって、最初はその光景に目を疑ったが
すぐに刀を抜いて加勢した
十二鬼月の実力に近い鬼で、数もそこそこ居た
絶対にこれ以上死なせない
ただその気持ちで刀を振るい続けた
苦戦しながらも最後の一体の鬼の頸を斬ったのはいいが
疲労のせいか、力が抜けて座り込んでしまったのだ
…遅かった、もっと早くにここに来ていれば
こんなに大勢死なせることは無かったはずなのに
『…っごめんなさい』
「な、なぜ謝るのですか…Aさんのおかげです、ありがとうございます…」
そう言って困惑した表情を浮かべる隊士
…そうだ、こんな所で後ろ向きになっている場合では無い、
しっかりしないと
「隠の方と動ける隊士で重症の人を蝶屋敷まで運びます
Aさんも軽傷ではないはずです…お運びします」
『…ありがとうございます、でも私は大丈夫です
これくらいの怪我なら、歩いて蝶屋敷まで行けるので』
「ほ、本当ですか…?」
『本当ですよ、…他の方を、蝶屋敷までお願いします』
私も手伝いたい気持ちは山々なのだが、
どうやら足を捻ってしまったようで、自分で歩くのに精一杯
任務を終えて全身の力が抜けて、今更痛みを感じてきていたのだ
『しのぶ様に報告してもらうように鎹鴉には伝えてあります』
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「流石です…ありがとうございます
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…お気をつけて」
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むいむい - こちらの続編、素直になれないにも程があるが読めません。 (4月10日 14時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - うあ、すきだぁ…。むねがきゅってなった…! (10月20日 16時) (レス) @page50 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - お疲れ様でした!!!完結してしまうのは寂しいですが新作も楽しみにしております!!絶対見ます!!! (7月22日 20時) (レス) @page49 id: e6271faca4 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - お疲れ様でした!更新されるのが毎回楽しみで完結しちゃうのがすごく寂しいです😭このお話が大好きです!新作楽しみにしてます☺️ (7月22日 16時) (レス) id: 2d55ef8bd0 (このIDを非表示/違反報告)
koto。。。(プロフ) - お疲れ様です!完結しちゃったのは寂しい部分もありますが、凄く面白かったです!良かったらですけど、番外編?みたいなのを作ってほしいです!最後までドキドキしました!😍 (7月22日 16時) (レス) @page49 id: a5fd6f2b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠乃 | 作成日時:2023年6月4日 23時