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あれから、無一郎様となにか進展があったかと聞かれたら、答えは いいえ だ
鍛錬を重ねて、着実に自分を鍛え上げる事に必死だった
その努力の成果か、任される任務も以前よりも多くなった
それに加えて、近頃鬼による被害が急激に増えているのもあり
最近は休む暇なくずっと任務に当たっていた
こうやって任せてもらえるのは本当に光栄なことで、喜ばしい気持ちでいっぱいだ
多くの人の役に立てる、そして何より、
以前の自分よりも強くなれた事が本当に嬉しかった
＿のだが、しのぶ様曰く鍛錬馬鹿である私も体力には限界があって、
ここ最近は寝る暇もあまり無かったせいか、任務以外のちょっとした日常生活の記憶が本当に曖昧なところがあった
．
『…ない、簪が、ない』
．
そう、簪を最後に身につけたのはいつか
簪を外してからどこに置いたのか
本当に曖昧だった
疲労している中で必死に頭で考える
どうしよう、
あの簪だけは何があっても手放せない
あれは、あの簪は、私の＿＿＿
．
『っなんで無いの…？なんで、いつも部屋に置いているのに…！』
．
どんどん散らかっていく事などお構い無しに部屋中を探す
心臓が嫌な音を立てる、息が苦しい、涙が止まらない
任務の時は絶対に付けていない
それ以外は肩身離さず身につけていた
でもここ最近は立て続けの任務で
簪を最後に着けたのもしばらく前の話
いつも、簪を外したら桐箱に戻していたはず
でも桐箱はもぬけの殻
どうして？
私一体何処に？
栗「A…？部屋が…どうしたの？」
『っカナヲ…』
．
荒々しく部屋を探していた事もあってか、部屋が近いカナヲが何事かと様子を見に来てくれたのだろう
私の顔を見てカナヲは驚いた後、すぐに駆け寄ってくれた
『…簪が、無いの』
栗「…簪…？最近ずっと身につけていた簪？」
『そう、その簪…私、本当に、あの簪だけは…！』
栗「…一緒に探そう？きっと見つかるよ」
『どうしよう、カナヲ、もし』
栗「見つかるよ、大丈夫だよ、皆にも聞いてみよう？」
『っうん…、うん…』
涙が止まらない私の背中を、カナヲはずっと摩ってくれた
その後、目の下の隈を指摘されて一旦休むように即された私は、大人しく布団に入った
目を閉じても、簪の事が頭から離れず
もし見つからなかったら…そんな事を考えたら苦しくて仕方がなかった。
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むいむい - こちらの続編、素直になれないにも程があるが読めません。 (4月10日 14時) (
レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - うあ、すきだぁ…。むねがきゅってなった…！ (10月20日 16時) (レス) @page50 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - お疲れ様でした！！！完結してしまうのは寂しいですが新作も楽しみにしております！！絶対見ます！！！ (7月22日 20時) (レス) @page49 id: e6271faca4 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - お疲れ様でした！更新されるのが毎回楽しみで完結しちゃうのがすごく寂しいです😭このお話が大好きです！新作楽しみにしてます☺️ (7月22日 16時) (レス) id: 2d55ef8bd0 (このIDを非表示/違反報告)
koto。。。(プロフ) - お疲れ様です！完結しちゃったのは寂しい部分もありますが、凄く面白かったです！良かったらですけど、番外編？みたいなのを作ってほしいです！最後までドキドキしました！😍 (7月22日 16時) (レス) @page49 id: a5fd6f2b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠乃 | 作成日時：2023年6月4日 23時
