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あれからずっと手は繋がれたまま街を歩いた

硝子細工を見たり、しのぶ様達のお土産で饅頭を買ったり、



時間を忘れて、時透様との特別な時間を過ごせば


気づけば日が暮れ始め、辺りは暗くなり始めていた



そろそろ帰ろうか と、当たり前のように蝶屋敷の方に足を進める時透様は、初めから屋敷まで送ってくださるつもりだったのだろう



甘味処に誘ってくれて、蝶屋敷までわざわざ迎えに来てくれて、簪をくださって、__ずっと手を繋いでくれて




貴方の行動で私がどれだけ心乱されていることか、


無意識なのだろうか、だとしたら本当に狡い人だ






『…時透様は、』


時「うん」


『よくこうやって、誰かと街に出られるのですか』


時「…まぁ、宇髄さんとか、煉獄さんとか」


『っ、違います、…い、異性の方とです』






自分でも驚いた

炭治郎にさえ本当のことを聞くのが怖かったのに

まさかの張本人に、このタイミングで聞いてしまったことに


ただ、本当に、本当に気になって仕方がなかったのだ

しばらく頭から離れないほどに







時「…なんで?」


『…時透様みたいな素敵な人、沢山の人に声をかけられて当然ですから、

…だから、その、』





上手く言葉にできない

私は時透様の恋人でもなんでもないのに
こんな事を聞いている時点で変な話だ



…あぁ、私またやってしまったかもしれない








『っすみません、忘れてくださ』


時「初めてだよ」



『…え、』










時「こうやって女の人と二人で街に出たのは、Aが初めて」









自分から誘ったのも初めてだし、と、そう言った










『っ…本当、ですか…?この間のお誘いは…』



時「断ったよ、…その気じゃないのに誘いを受けたって相手にも悪いでしょ」



__なにそれ、

ならどうして今日、私を誘ったの


本当に良くない、時透様は本当に酷い人だ


これ以上期待させないでほしい。



貴方の言葉でどれだけ私が振り回されているか__






時「…ていうか、見てたの」


『いや…私じゃなくて炭治郎が』



時「…へえ、僕のことは時透様なのに炭治郎は名前で呼ぶんだ」




『えっ、』









__いや無理でしょ、駄目、絶対無理。

















時「名前で呼んでよ、A」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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むいむい - こちらの続編、素直になれないにも程があるが読めません。 (4月10日 14時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - うあ、すきだぁ…。むねがきゅってなった…! (10月20日 16時) (レス) @page50 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - お疲れ様でした!!!完結してしまうのは寂しいですが新作も楽しみにしております!!絶対見ます!!! (7月22日 20時) (レス) @page49 id: e6271faca4 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - お疲れ様でした!更新されるのが毎回楽しみで完結しちゃうのがすごく寂しいです😭このお話が大好きです!新作楽しみにしてます☺️ (7月22日 16時) (レス) id: 2d55ef8bd0 (このIDを非表示/違反報告)
koto。。。(プロフ) - お疲れ様です!完結しちゃったのは寂しい部分もありますが、凄く面白かったです!良かったらですけど、番外編?みたいなのを作ってほしいです!最後までドキドキしました!😍 (7月22日 16時) (レス) @page49 id: a5fd6f2b2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠乃 | 作成日時:2023年6月4日 23時

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