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蝶屋敷に帰ってから

先程のことを思い出すだけで口元が緩み、自分の中の興奮が収まらなかった。


皆に背中を押されて
次会った時は自分から一緒に甘味処に行きたいと言いたい、そう思っていたのに

まさかの時透様からのお誘いがあった。

夢ではないかと思って頬を抓ったりしてみたが、ちゃんと痛みがある事に安心した。

次会ったら何を話そう、何を聞こう、





とにかく楽しみで仕方がない

















そんな風に浮かれていたのは数時間前。










胡「…A」






『…はい…』





正座するAの前にいる胡蝶の表情はにこやかとしているが、完全に目が笑っていないのだ。



それはもう、同じ部屋にいる隠が冷や汗をかいてしまう程。





胡「…私はただ、知りたいだけなんですよ。



















その腕の痣は誰にされたのか」





Aは完全に先程の隊士との事など忘れてしまっていた。


しかし彼女の腕に痣ができているのを、胡蝶が見逃すはずがなかった。


蝶屋敷に戻ったAに駆け寄り、腕の痣に気づいた瞬間に胡蝶の空気が変わったのは近くにいた全員が気づいた。



それから部屋に入ってからはずっとこの調子である。



『しのぶ様…それが…私はあの隊士の名前を知らなくて…』



胡「…それは本当ですか?」



『は、はい!これは嘘ではありません』



Aの言うことは本当で、名前までは分からなかった。

半年ほど前の任務で鬼に襲われそうになっていた隊士を救った事があった。

ハッキリとは覚えていないものの

恐らくそれが今日会った隊士だろうと確信していた。

凄く見覚えのある顔だったのだ。



胡「…特徴でも構いません。

何か手がかりになるような」



『…しのぶ様、ご心配をおかけして本当に申し訳ございません。

…ですが、私は大丈夫です』



胡「…はぁ、



いいですかA、貴方は鬼殺隊であり、隊士である以前に一人の女の子です。


時透くんや宇髄さんがたまたまあの場に居たから良かったものの、居なかったらどうなっていたか…




…誰にでも優しいのはAのいい所ですが、もっと警戒心を持ってください。」




『!…はい』



こんなふうに心配してくれてる事が嬉しくて仕方がない。


突如現れた身寄りのない私を、実の妹のように大切にしてくれているのだと、そう実感して思わず笑みが溢れた。















胡「…私は怒っているんですからね」



『ごめんなさい…』

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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むいむい - こちらの続編、素直になれないにも程があるが読めません。 (4月10日 14時) (レス) id: 5e364bf0e0 (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - うあ、すきだぁ…。むねがきゅってなった…! (10月20日 16時) (レス) @page50 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - お疲れ様でした!!!完結してしまうのは寂しいですが新作も楽しみにしております!!絶対見ます!!! (7月22日 20時) (レス) @page49 id: e6271faca4 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - お疲れ様でした!更新されるのが毎回楽しみで完結しちゃうのがすごく寂しいです😭このお話が大好きです!新作楽しみにしてます☺️ (7月22日 16時) (レス) id: 2d55ef8bd0 (このIDを非表示/違反報告)
koto。。。(プロフ) - お疲れ様です!完結しちゃったのは寂しい部分もありますが、凄く面白かったです!良かったらですけど、番外編?みたいなのを作ってほしいです!最後までドキドキしました!😍 (7月22日 16時) (レス) @page49 id: a5fd6f2b2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠乃 | 作成日時:2023年6月4日 23時

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