僕らの天才PDニム7 (ページ15)

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BC side

ある日を境に時間が止まってしまったように感じる

Aがいなくなる数日前に

この前の代表に呼び出されて以来

久しぶりにAと会って話をした

少しやつれた？と思いつつ

『単刀直入に言うね、チャニにしか言わないけど

私は、ここを辞めることになったから』

衝撃が強すぎて言葉を失う

『この前の話でミノとのこともバレかけてる

やっぱり、なんかあってもいけないんだよこの関係は

付き合う云々、ファン以外に愛しい存在はいちゃだめだよ

だから、だからこそ白紙に戻して消えてくからね』

あまりに儚く笑ってくるから、何も聞けなくて

聞けないようにしていたのかもしれないけど

「どこにいくの？」

ふふって誤魔化して笑う彼女

「もう2度と帰ってこないの？」

って聞くと眉毛を下げて困ったように笑う

『お答えできません』

「もう一緒に音楽作れないの？」

『私がいなくても、3人の作る音楽は最高で最強、

だからいなくでも問題ないよ』

なんて他人事のように言ってくる

せめて、せめて、悩んでいる時に、、

決める前に話をしてほしかったなんて

自分のエゴにしかならないけどそれでも、

「リノにはこのことは『明日話す予定だよ』

ふっと一息ついて、じっと目を見てくる

『チャニと出会えて幸せだったよ』

なんでもう会わない挨拶をしてくるんだ？

彼女は彼女で何を考えているのか全くわからない

暴走しているんじゃないか、まだ考え直せないか

いや、知っているんだ自分は

彼女が自分で決めたことを叶えるまでは揺るがないことを