メイクちゃんは元練習生2 (ページ9)

今日:29 hit、昨日:44 hit、合計:26,921 hit

　ページ9

BC side

『大丈夫だよ、彼女さんには「彼女？」とAの言葉に目が見開く

『もう1つの質問は？私、早く帰りたい』と言われて

思わず次の言葉を発せない、いつからAとの間にこんなに分厚い壁ができたのか

弟達が言っていた「言葉にしなきゃ伝わらないことがある」

「それを1番知ってるのはやっぱりヒョンだね」と

1番伝えたい人には伝えたい言葉さえも言えてないのに、、ね

「あの歌ーーーーーーーーと思った？」小さすぎる自分の声に情けなさを覚える

『え、ごめん、聞こえなかった』と言われて

「あの歌の君は誰のことだがわかった？」正直彼女からの反応が怖い

『わかるはずないよ、チャニの好きな人？』と泣きそうな顔で見てくる

なんで、泣きそうなんだ？と思った時にAのほっぺを伝う一筋の涙

「え、ちょ、なんで泣いてるの？」と聞くが

『質問終わったよね、帰る』と言って立ち上がってしまう

咄嗟に彼女の腕を掴んで自分の方に引き寄せる

スローモーションのようにAが自分の腕の中に来て離すまいと捕まえる

『え？何、離してよ』と腕をペシペシしてくる、全然痛くない

ああ、たった２文字の言葉を言うのにどれだけ遠回りしたのだろ

Aが自分の腕の中にいてものすごく安心する反面心臓はバクバクしている