メイクちゃんは元練習生2 (ページ15)

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BC side

出会った時から、自分が大変な状況だったとしても

困ったことがあったらすぐに手を差し伸べているA

辛い時にも感情が壊れそうになるまで溜め込んでいたことを思い出す

「1つだけ、1つだけ約束して欲しいことがある」と腕の中のAに話変える

『え？何？』なんて腕の中でもぞもぞしてる

少し腕を緩めて、彼女の目をしっかり見つめる

「俺のこと尊重してくれるのはすごく嬉しいし、さっきの時は助かった

けど、2人の時はAの気持ちを1番に教えてほしい、どんな思いも」

え、、、と眉毛を下げて困っている彼女が可愛くてしょうがない

『どんな思いも？』

「うん、今みたいに気持ちをちゃんと教えてほしいな」

彼女がゆっくり伝えてくれた今の気持ちは嬉しくて可愛くて

『はい』と自分を見てくる彼女に思わずにやけそうになる

こんなのにも愛おしくて、大切な存在がいてくれるなんて

彼女のほっぺをそっとなぞる、すごく安心してくれてるのが伝わり

自分まで幸せな気持ちになる、ずっとずっと守りたい存在

目が合って言葉がなくてもそっと瞼を閉じていくA

そっと2人の影が重なった、忘れられない記憶の1ページ

恥ずかしくて顔を見られたくなくて彼女をまた腕の中に引き込んだ