メイクちゃんは元練習生2 (ページ11)

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BC side

目が合わないこと、包んだ手を引き剥がそうとしているA

でも、しっかり答えを聞いてけじめをつけないといけない

ああ、もちろんずっと俺の中ではAは特別な存在だけど

少しずつ手の力がゆるんでいく、Aは自分の唇をグッと噛んでいて

『えっと、』だけなのに不安、迷いそんな色が見える

「ゆっくりでいいから、しっかり言葉で教えてほしい」

終わってほしくない物語はあっけなく『あの歌の中での君は私がいい』

あの歌の、中での君は、、、私がいい？

『私も、私は、、、』下を向いていたAとやっと目が合う

『私もチャニが好き』っと聞こえて幸せで心が一気に満たされる

不安で悲しさで渦巻いていたはずなのに暖かくなる

そして、うるうるした目で俺を見上げてくるAの頭にキスをする

「あの曲の君はAだよ、ずっと聴かせたかった曲だよ」

『え？あの曲がこれ？消したんじゃないの？』と動きだすから

自分の顎に彼女の頭が直撃してその痛さにお互い痛みに悶絶する

途中からはなんでか面白くなって2人して笑い始める始末だ

「へっしゅん」と今度は自分が肌寒くなってきた気がする

『え、あ、風邪ひいちゃう』と自分の貸したパーカーを脱ごうとするからそれを阻止

「帰ろう、家まで着いて行くから」とAの手を繋ぎ

冗談を込めつつ、照れ隠ししてうれことがバレないといいなと思う

柔らかい小さな手が握り返してきてくれる、それだけで幸せになる

『、、お、お願いします』そう言ってくるAは可愛すぎた