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A side
勝手に溢れてくる涙、感情、言いたいことがまとまらない
それでも話をゆっくり聞いてくれるハニ
右手を両手で包んでくれてボロボロになってる私
私の携帯に着信が入る、もう帰らないとだ
『話を聞いてくれてありがとう』と席を立つ
チャニ達はまだいるのかな、こんな顔を見られたくない
「ヒョン達は帰ったみたいだよ」と
このリスは人の心を読めるのかと思ってしまった
入り口で別れて再度お礼を伝える。
少し歩いたところで履歴にあった電話番号にかけ直す
「あーーーやっと出た」と電話越しのもう1人の親友の声
今駅に着いたからこれから向かうねと言いたいことだけ言って切れた
何年振りであろうか、元気で無垢な親友の笑顔を思い出す
彼の大好きなチキンを買って家に向かわねば
そう思い急足で自分の家に向かった
この出来事が後々に別の火種になるとはこの時は思いもしなかった
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作者名：りほ | 作成日時：2023年10月3日 15時
