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好きになってごめん ページ1
BC side
久しぶりにAとよく行っていたカフェに行きたくなる
たまたまリビングにいたフィリックスも誘って向かう
お気に入りのラテを頼んで席に着こうとすると
会いたくてたまらないけど会いたくない人がいる
向かいにいるメンバーが彼女の顔に触れて、と体が勝手に動く
思わず、いつものように声をかけてしまったが
この前の別れの気まずさを思い出し
話しかけるべきではなかったと引き返した
2人の姿が見えないところに座る
「ヌナが泣くなんて何かあったのかな」と心配そうな弟
「ハナがいてくれるなら大丈夫だよ」と自分にも言い聞かせる
ただ、隣にいて笑い合ってるだけでもいいと思っていたのに
心の中を真っ黒でドス黒い感情が渦巻いている
「ヒョン、言いたことは言わないと伝わらないよ？
歌でも歌詞でもヒョンなら伝えられるんじゃないかな」と言われ
彼女を想って作ったあの曲の存在を思い出す
携帯に入っている秘密のフォルダーを開く
今も題名をつけることができなくて
ポケットに入っているイヤホンを出してフィリックスに渡す
「感想聞かせてほしい」そう伝えた
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作者名：りほ | 作成日時：2023年10月3日 15時
