→ やじるし ← (ページ46)

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望『Aさん、帰りますよ～』

｢ねぇ、小瀧くん。もう1件いこっ｣

望『俺はいーですけど、多分Aさんのこと襲いますよ？』

｢小瀧くんなら襲われてもいーかな♡ｴﾍｯ｣

望『まぢで可愛い...(笑)』

そんなことを言っていたら、急に濵ちゃんが怒った様子で私の腕を引っ張った。

濵『おい、A帰るで』

｢えっ、濵ちゃん痛いっ｣

濵『小瀧、悪いけどこいつ俺のやから』

望『え、そーなんすか？つまんないのー』

お店を出て、濵ちゃんは私の前を歩いている。

濵『お前さ、そんなにイケメンがいーんか？』

｢いーじゃん、別に｣

濵『小瀧はやめとけ、まぢで』

｢別に本気でデレた訳じゃないし｣

濵『本気じゃなくても、こっちは嫉妬するっつーの』

｢え｣

濵『なぁ、俺じゃあかん？俺にしとけよ』

｢あはは、もう冗談いーって(笑)｣

そう言うと、濵ちゃんはいきなり足を止める。

｢濵ちゃん？｣

濵『冗談なんか...言ってへん』

腕を引かれ、濵ちゃんの胸の中に。

濵『俺、この会社入ってAと出会って...ずっとAを見てきた。好きって気付いてん。やからさっき、小瀧にデレてるA見てイラッとしてん。俺に見せたことない顔しとって余計に...』

｢...ごめんっ｣

濵『小瀧が入ってこなかったらって...』

この時、濵ちゃんの抱きしめる力が強くなったのがわかった。

濵『Aごめんな、こんなんいきなり言われても困るよな』

｢濵ちゃん！あのね...私も濵ちゃんのことずっと...好きなの。だからさっき、ヤキモチ妬いてないって言われた時...同期にしか見られてないと思って...｣

濵『俺、恥ずかしかってん。妬いてるなんていったらキモイって思われるかなって。あんなイケメンに勝てるはずないやろ？』

｢私はイケメンの小瀧くんより、いつも優しいお馬さんみたいな濵ちゃんが好きだよ？(笑)｣

濵『お馬さん言うなや(笑)』

｢えへへ(笑)｣

濵『馬みたいな俺と付き合ってくれる？』

｢うん！｣

お互い顔を見合わせてちゅって。

濵『イケメンは見飽きるって言うやん？だからお馬さんをオススメします(笑)』

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