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＊015(Takahiro.H) ページ35

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卒業式が終わり、みんなで写真を撮ったり。

卒アルにコメントを書きあったり。

みんなでワチャワチャ。

『A、写真撮ろ』

｢教室で撮るのも最後だねー｣

そう言って一緒に写真を撮ったのは彼氏の崇裕。

お互い就職を選び、4月からは社会人。

今までみたいに一緒にいる時間も減るし、ちょっぴり不安。

『A？』

｢ん？｣

『なんか元気ないな思って』

｢あー、うん｣

『寂しいんやろ、みんなと離れるの』

気を使って頭を撫でてくれる。

『もう制服デートもできひんな(笑)』

｢あ、そっか(笑)｣

『もう制服来たらコスプレや(笑)』

｢でも、3月いっぱいは着てても平気だよ？(笑)｣

『そやな、3月中は制服でいっぱい出かけないとな(笑)』

｢あー。コスプレとかやだやだ(笑)｣

『でも俺、スーツ姿のAも楽しみなんやで』

｢そーなの？｣

『やって、大人になったA見たいやん？(笑)』

｢ねー、顔がニヤけてるんですけど(笑)｣

『あはは(笑)』

そんな冗談を言いながら色々話をして、周りも帰りだしたので私達も支度をはじめた。

『この教室も最後やなー』

｢崇裕とお弁当食べたりもできないのかー｣

『寂しい？』

｢うーん、ちょっとね(笑)｣

『別に別れる訳やないんやし、これからまたいっぱい思い出作ったらえーやん？』

崇裕は私の頭をぽんぽんする。

この頭撫でられるの好きなんだよなー。

"帰ろっか"って崇裕の言葉で学校にさよならをする。

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