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＊001(Daiki.S) ページ1

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今日は彼氏と夜の遊園地デート。

そんな彼氏は某アイドルグループに所属してるんです。

だから夜しかデートできないの。

でも彼と一緒にいれるだけで幸せだからいいんです。

閉園時間も近づき楽しい時間はあっという間。

｢ねぇ、大毅～｣

『ん？』

｢最後にあれ乗ろ！｣

私が指さす先には電飾が綺麗に輝く観覧車。

『え？A、観覧車乗れるん？高いとこ嫌いやなかった？(笑)』

｢え、まぁ、いや、大丈夫！｣

『ほんまに？無理すんなって(笑)』

そう言って私の頭に手をぽんって。

なんで観覧車に乗りたいかって言うと、会社の同僚に教えてもらったおまじないがあるから。

充分今も幸せだけど、もっと幸せになりたいじゃん？

『なぁ、ほんまに大丈夫？』

｢う、うん｣

『なんで観覧車なん？』

｢え、なんでって...聞く？(照)｣

『言うてみ？』

｢...バカにしない？｣

『おぅ。なんでそんな乗りたいん？』

｢...頂上でキスしたカップルは一生幸せになれる...んだって(照)｣

大毅はぽかーんと私を見てる。

かと思うと、いきなり笑い出す。

『あはは、Aもガキくさいこと言うんや(笑)』

｢ガキくさいって...もういい！1人で乗る｣

『お、おぃ、A！』

私はバカにされその場を走り去った。

大毅はいつものように冗談で言ったのに、なぜか悲しくなり涙目。

そんな顔を見られたくなくて観覧車の方へ走った。

頑張って走ったけど、あっという間に大毅に追いつかれ腕を掴まれる。

『ちょ、待てって』

｢...離してよ｣

『ゴメンって。一緒に乗ろうや』

そう言われ、腕を引かれ観覧車に乗る。

『...』

｢...｣

『...A』

｢...｣

『なぁ』

｢...｣

『A』

｢...｣

『A？』

"ちゃんと返事してや"って大毅が隣に座り、ぎゅって抱きしめてくる。

『ほら、震えてるやん』

高所恐怖症の私はずっと下を向いて目を瞑っている。

体は正直で震えが止まらない。

でも大毅が抱きしめてくれてるおかげで少し落ち着いた。

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