君の声【２】

93話 ページ45

朝食を取るためエレベーターに乗ろうとすると佳菜子たちも乗っていた

佳「昨日はごめんね、つい喋っちゃって…。練習終わってから会場で話してたみたいだし、ケンカしちゃった？」

『大丈夫だよ。ちゃんと話し合っただけだから。あっこちゃんもフォローありがとね』

明「いーえ。佳菜子止められなかったしフォローぐらいしとかないとね」

信「こんな可愛い彼女いたらゆづも色々心配やろな」

大「卒業前なんか特に告白したくなるんだからあんま気にすんなって」

佳「でもさぁ3人に告白されるってスゴいよね」

結「はぁ？ 1人じゃないの？」

『佳菜子から聞いたんじゃないの？』

結「告白されたのは聞いたけど、1人だと…」

全員「……………」

そこで到着したのでエレベーターを降りる
黙っている結弦はひとまず置いといて、とりあえず佳菜子に小声で文句を言う

『せっかく機嫌なおったんだから余計な事言わないでよ』

佳「ご、ごめん」

みんなには先に行ってもらってから、いまだ黙っている結弦におそるおそる話しかけてみる

『ゆ、結弦、ご飯食べに行こ？』

「ん？ あぁ、そうだね」

怒ってない事にほっとしてしていると左手を握られる
すぐ手を離したかと思うとシャツの袖を捲り直接手首を握って

「ほっせー腕」

と、だけ言って歩いて行ってしまった
不思議に思いつつあとを追いかけた

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アイスショーも無事終了し2週間参加したわたしはみんなと食べる夕食は今日が最後

日本人スケーターはもちろん海外スケーターひとりひとりにも声をかけた

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