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63話 ページ15

泣きながらいやだと言ってしまった

「ゴメン、でもカナダ行きはもう決めたことだから」

違う、と言いたいけど嗚咽しか出てこない
少し落ち着いたところで話し出す

『違うよ、結弦くん。カナダに行っちゃうのもイヤだけど……忘れていいだなんて言わないで。
忘れられるわけない。だって、わたし、結弦くんが好きだから…』

想いを伝えたところで結弦くんに強く抱きしめられる
わたしもしがみつくように背中に手をまわした

「ありがとう、Aちゃん。好きだって言ってくれて嬉しい。だけど日本とカナダじゃ今以上に連絡だって取りにくくなるし…」

『それでもいい。きっと結弦くんを忘れる事の方がさみしくて、苦しくて、辛い。でも結弦くんのスケートの邪魔になるなら…』

「邪魔なんかじゃない」

そう言うと1度体を離して見つめられる

「Aちゃんが好き。俺と付き合ってくれる?」

『うん。わたしも結弦くんが好きだよ』

そう言うとまた抱きしめられた
結弦くんも想っててくれたなんて夢みたいだな
勇気出して伝えてよかったって結弦くんの独り言が聞こえる

『あのさ、結弦くん』

「んー、なあに?」

結弦くんは手を放すつもりはないらしく、わたしを抱きしめたままだ
嬉しいからいいけど

『さっき買ったCDの【MARIA】ってわたしなの』

「そうなんだ……って。えっ、どうゆうこと?」

体を離され両肩をつかまれる

『デビューできたの。一応正体不明だから内緒にしてね』

そう伝えると結弦くんの顔が世界選手権の時みたいな驚いた顔になっていく
我に返った結弦くんから質問が相次ぐ

「うわー、おめでとう。いつデビューしたの? なんで教えてくれなかったの? 他に誰か知ってるの?」

ひとつひとつ答えて、そのあとも話していると帰る時間が迫っていた

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ぷに子(プロフ) - はらさん» 再度のご指摘ありがとうございます。移行した時にチェックがついたまま更新してしまいました。今後このような事が無いように気をつけたいと思います。 (2018年6月9日 13時) (レス) id: 89aaf95143 (このIDを非表示/違反報告)
はら - 前回も注意させて頂きましたが貴方は違反行為をしているという意識がないように思います。次は違反報告しますので (2018年6月9日 12時) (レス) id: 4e99e45b45 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です。ルールをちゃんと理解の上作品を作って下さい (2018年6月9日 12時) (レス) id: 4e99e45b45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆづ子 | 作成日時:2018年6月9日 9時

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