32話 Yside ページ33
みんなは控え室から出る時にAちゃんに名前を言ってから出ていってるみたいだ
俺と佳菜とノブくんは最後まで残ってAちゃんと話す
「さっきのAとゆづ、おもしろかった〜」
「息ぴったしやったもんな」
この事に関して口を開いても2人にからかわれるだけなので黙ってる事にした
「それよりA、お父さん、元気そうでよかったね。1週間一緒にがんばろー」
「Aちゃんも1週間大変やと思うけど俺らもおるんやから辛い事あったら何でも話すんやで」
「じゃ、あとはゆづに任せた。Aはゆづとおいで〜(笑)」
『佳菜子!! からかわないでよ!!』
やっぱり佳菜は悪ノリしてるし…
そばで支えたいなんて勝手な考えで恥ずかしい思いをさせちゃったし謝んないとな
「…Aちゃん」
『はっ、はい』
「ごめんね、俺が手繋いでたから…」
『いや、わたしこそ…』
「『…………………』」
『…でも繋いでてよかった事もあったよ』
「えっ?」
思わぬ言葉に驚く
『お父さんが倒れたって聞いたとき、わたしまで倒れるかと思った。でも結弦くんがぎゅって握ってくれたから一瞬で冷静になれたの』
「Aちゃんの力になれた?」
『もちろんだよ』
「よかった。Aちゃん、リンクに行く?」
『最近弾いてないから、少し弾きたいかな』
「ちょっと待ってて」
リンクに持っていく荷物を纏めながら思うのは
Aちゃんの力になれてよかったということ
恥ずかしい事もあったけどそばにいれてよかった
Aちゃんは上着ないよね
ジャージをもう1枚手に持った
「リンク寒いと思うから着てた方がいいよ。俺ので悪いけど」
『ありがと…』
肩にかけたジャージにAちゃんが袖を通すと、Aちゃんには大きかった
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はら - 実在する人物のお名前を借りる二次創作になるのならオリジナルフラグは外して下さいね。違反行為になります (2018年5月10日 9時) (レス) id: b67bdd910f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆづ子 | 作成日時:2018年5月10日 8時