27話 ページ28
スケーターさんたちは控え室から出る時に名前を言ってくれるけど…
ごめんなさい、覚えきれません!!
あとで佳菜子に教えてもらおう
結弦くん・佳菜子・ノブくんは最後まで残ってくれて
「さっきのAとゆづ、おもしろかった〜」
「息ぴったしやったもんな」
佳菜子とノブくんはまだ笑ってるし…
事が事だけにわたしも結弦くんも何も言えない
「それよりA、お父さん、元気そうでよかったね。1週間一緒にがんばろー」
「Aちゃんも1週間大変やと思うけど俺らもおるんやから辛い事あったら何でも話すんやで」
「じゃ、あとはゆづに任せた。Aはゆづとおいで〜(笑)」
『佳菜子!! からかわないでよ!!』
笑いながら佳菜子とノブくんは出ていった
もちろん控え室にはふたりっきりで…
「…Aちゃん」
『はっ、はい』
緊張してんのバレバレじゃん
「ごめんね、俺が手繋いでたから…」
『いや、わたしこそ…』
「『…………………』」
『…でも繋いでてよかった事もあったよ』
「えっ?」
『お父さんが倒れたって聞いたとき、わたしまで倒れるかと思った。でも結弦くんがぎゅって握ってくれたから一瞬で冷静になれたの』
「Aちゃんの力になれた?」
『もちろんだよ』
「よかった。Aちゃん、リンクに行く?」
『最近弾いてないから、少し弾きたいかな』
「ちょっと待ってて」
両手をグーパーグーパーって繰り返してると肩に何かかけられる
「リンク寒いと思うから着てた方がいいよ。俺ので悪いけど」
『ありがと…』
肩にかけられたのは結弦くんのジャージだった
結弦くんは細いと思ってたけどわたしが着ると袖も丈も長くて…、さっきまで繋いでた手もわたしより大きくて少し骨ばってて男の子なんだなって意識した瞬間だった
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はら - 実在する人物のお名前を借りる二次創作になるのならオリジナルフラグは外して下さいね。違反行為になります (2018年5月10日 9時) (レス) id: b67bdd910f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆづ子 | 作成日時:2018年5月10日 8時