君の声【１】 (ページ11)

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10話ページ11

ピピピピピピ

スマホのアラームを止めるため画面を見るとメールの新着通知に気づいて開く

From 結弦こんばんは、羽生結弦です
今日はアイスショー見てくれてありがとう
Aちゃんと話せて楽しかった
泣いてしまったわけは長くなるからまた今度にするねー
それとタオル借りたままだったのでそれも今度にします
090○○○○☆☆☆☆
登録お願いします

結弦くんからだ
受信したの夜中じゃまだ寝てるかな？
あっ、でも学校あるよね
とりあえずアドレス登録して返信っと

From Aメールありがとう
わたしも結弦くんと話せて楽しかったよ
今度はちゃんと結弦くんのスケートを見たいのでまたアイスショーに行きたいな

よしっ、そろそろ準備しないと

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『いってきまーす』

スカウトされてからトレーニングも兼ねて自転車で通学するようにした
マスクつけてるから、たった15分でもかなりキツイ

トイレでパウダーを軽くはたいてから教室へ向かうと葵がいた

「おっはよー、A。なんか朝からご機嫌じゃない？なんかあったの？」

『そんな風に見える？あっ、昨日知り合った男の子と今朝メールしたからかな？』

「はぁっ!? Aが男の子とメール？ヤバいヤツじゃないでしょうね？どこで知り合ったの？」

『えーと、長くなるから昼休みに話すよ』

「絶対だからね」