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「悔しい」
ミナが隣でうずくまったままそう呟いた。
「惜しかったね」
試合は惜しくも3点差で敗退。
悔しい結果となってしまった。
「暑いーー」
着替えが終わって私達にの待つ体育館の出入り口に戻ってきた部員達。
パタパタとうちわで自分の顔をあおいでいたらベク先輩と目が合った。
「あおぎましょうか？」
私がそう言うとベク先輩は満面の笑みで近づいてきて私の目の前に座った。
「涼しいーー」
ニコニコする先輩が可愛くて私も思わず笑ってしまう。
「寒くないんですか？先輩」
ルハンがベク先輩にそう聞く
「俺ずっと動いてたから〜〜！」
ニヤニヤと笑いながら私の手から団扇を取ってルハンにあおぐベク先輩。
「ちょ、やめてくださいって〜〜」
それから全力で逃げるルハンを見てみんなが笑い出した。
こんな楽しい時間がずっと続けばいいのに。
周りには負けて悔し泣きをする人たちがいてそれはきっと3年生が引退するから…
来年私たちもあんな風になるのかな。
まだまだ実感なんて湧くわけないけれどそんな事も考えてしまう。
「よしじゃあ帰るぞ！」
ジョンデ先輩の一言で遊んだり話したりしていたみんなが荷物を持って歩き出す。
「負けちゃったけど今日も良い一日だったね」
「なあに、それAおばあちゃんみたい」
ミナが笑う
「Aっておばあちゃんなの？」
それを見たルハンがニヤニヤと見てくる
「馬鹿にしてる」
軽くベシッと叩く
「ちょ、みんそく〜〜！Aに叩かれた！」
すぐ言いつけに行くんだから、、
走り去ったルハンの後ろ姿を笑いながら見ていた。
「あ、そう言えばさ。明日自主練なんだけどみんな部活来る？」
みんながギョンス先輩に注目する。
「あたりまえ！」
ベク先輩のその一言にみんなが頷いた。
「ふたりも来るでしょ？？」
ベク先輩のキラキラとした無邪気な瞳が私たちを捉えて、正直可愛くてきゅんとした。
「いきます」
そんな目で見つめられたら行くしかないでしょ？
また明日が楽しみだ。
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作者名：enen♪ | 作成日時：2019年7月16日 0時
