ライトチューン？ ページ5
やっぱり車を走らせるというのは、何物にも代えがたい幸せというのがあると思う。
ロータリーエンジン特有のサウンドを響かせ登っていくFD２台。
私が後をついていける様にといつもより緩やかに赤城を目指す啓介くんの運転は、見惚れてしまう程にあざやかだった。
「…綺麗に曲がってくよなぁ…」
車が啓介くんの気持ちを積極的にくみ取ろうとしてるのではないかと言いたいくらい、一心同体ってこの事なのかしらと緩やかな曲線美を描くFDを眺めながら山頂を目指す。
私もこの子が楽しくなれる様に、もっと私と走りたいと思ってくれるようなドラテクを磨いてみたい。
人じゃないからものを話してくれるわけではないけど、車の声をもっと分かれるようになりたい。
隣り合って止めたFDは余りに美しくて、自然とその決意を固くした。
「…かっこいいよねぇ」
「Aの車溺愛ぶりも板についてきたな」
車内から出てひとつ背伸びをし、柵に寄りかかりタバコの火をつける啓介くん。
ぷわ、と煙を吐き出す彼の隣に立つと、流れる様に自然と腰を抱かれ心臓が心地よく跳ねる。
「こうやって並ぶと、余計可愛くない？…愛車っていつみても愛しい。」
「まぁ、分からなくもねぇな」
再び車を眺めながら煙を取り入れる彼には、今日初めて話すことがいっぱいある。
気づいてくれるだろうかと少し心浮かれながら見上げた啓介くんは、やっぱり目ざといみたい。車の事になるとこの人も中々である。
「…A、タイヤ変えたか？」
「今、パワーアップした場所はどこでしょうってクイズ出そうとしてたの」
きょとりと目を丸くし見上げる私に数回瞬きをした彼は、ふはっと息をつき笑う。
「ふぅん、やってやろーじゃん」
「まずは１点目、タイヤです。さぁ他はどこでしょう？」
「何個あんの？」
「大まかにいうと、５個。こまかーく言うと、私には難しすぎて覚えきれない」
柵に寄りかかっていた体を起こし車へと向かう啓介くんの後をつく。
つーことは、その細けぇのはボンネットん中か足回りか？と告げながら屈む彼には舌を巻くしかない。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» わぁぁ！！こちらもお読み下さり、また数々の嬉しいお言葉ありがとうございます💖推しへの愛をどんどん膨らませていきましょ💕💕 (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 啓介ぇぇぇぇぇええええ！！！！好きだ…………。最高です。こんな小説読んでしまったらアニメの続き見る時思い出してしまうではないですか！！！最高です。啓介への愛が3倍程に膨らむくらい最高の作品に出会えて良かったです😭ありがとうございました！！！ (3月12日 3時) (レス) @page46 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 彩さん» 彩様こんにちは！こちらこそ、お読み頂きコメントまでありがとうございます、とっても嬉しいです💕啓介くんの溺愛が見たい…！！と思っての執筆だったので、楽しんで頂けて幸せです(*^^*)ありがとうございます💖😊 (12月27日 8時) (レス) @page35 id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - こんにちは。数少ない啓介夢をありがとうございます。真っ直ぐな啓介にドキドキしながら読ませてもらいました。主人公への独占欲も堪りません(〃∇〃) (12月27日 0時) (レス) @page45 id: bd691f240a (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 智真さん» こんにちは！コメントありがとうございます！！そう仰って頂けて本っっ当に嬉しいです💖啓介くんイイ男すぎますよね…！こちらこそお読み頂きご感想まで頂けてとても嬉しく思います、ありがとうございました😊 (2023年1月23日 8時) (レス) id: b66859cee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2022年7月2日 8時
