ウェルバランス ページ35
早さを求める為の、トータルバランス。ウェルバランスとでもいうのだろうか。
中里さんと少し話をしたという啓介くん。複雑な思いを抱えたまま、彼の後をつき秋名へ向かっていた。
秋名どころか県を超えて話題になっているハチロクと、かつて赤城の白い彗星と異名がつくほどその名が知れ渡っていた涼介さんとのバトル。
峠道は聞きつけたギャラリーに溢れ二人の後をついて登るにはかなりの圧を感じる。
すぐ後ろをケンタくんが走ってくれるから随分救われているものの、やたらめったら手を振ってくれるギャラリーに鼓動は騒ぐばかりだった。
「人の量、凄いね」
「話に行くなよ」
頂上について思わずため息が出てしまう程で、そそくさと皆が集まる中へと向かう。
髪を撫でつける手にどうしてかと見上げると、何でも無さそうな顔で勿体ねェだろ。と告げる啓介くん。
「私が？」
「お前以外に誰がいるんだよ」
「…ありがと…」
ハチロクはまだかよ。といつも通りの啓介くんが私の腰を引き体が触れる。
まるでどこにも行かせないと告げられているみたいで、その仕草が余りに自然すぎて舌を巻いた。
「相変わらず過保護っすね」
「今日は余計に人多いんだ。当たり前だろ」
服を掴みそばにいるものの話題に困っていた私に、カフェオレを手渡してくれるケンタくん。
有難く受け取っていると、周りを流し見た啓介くんが私を包み込んでいた手を離す。
「…ん、ぇ」
突然無くなった温もりに驚いてしまう私も私で、つい見上げたまま掴んだ服を離せない。
「…人前では珍しく素直じゃねぇか」
「っ、…ちが、…ごめ、なんでもない。行って。」
松元さんや史浩さん、ケンタくんなど周りには見知ったレッドサンズのメンバーが集合していて、それをわざわざ確認してから涼介さんの元へ行こうとしたのだろう啓介くん。
慌ててシャツを離した手で背を押すと、飲んでいた缶コーヒーを託される。
「ちょっと待っとけ」
まるで、幼子をあやす様に人差し指の背が頬を擽る。
こんなイレギュラーな状況でも優しくされる甘やかしぶりに返事もそこそこになってしまいながら、FDに背を預け二人の話を聞いていた。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» わぁぁ！！こちらもお読み下さり、また数々の嬉しいお言葉ありがとうございます💖推しへの愛をどんどん膨らませていきましょ💕💕 (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 啓介ぇぇぇぇぇええええ！！！！好きだ…………。最高です。こんな小説読んでしまったらアニメの続き見る時思い出してしまうではないですか！！！最高です。啓介への愛が3倍程に膨らむくらい最高の作品に出会えて良かったです😭ありがとうございました！！！ (3月12日 3時) (レス) @page46 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 彩さん» 彩様こんにちは！こちらこそ、お読み頂きコメントまでありがとうございます、とっても嬉しいです💕啓介くんの溺愛が見たい…！！と思っての執筆だったので、楽しんで頂けて幸せです(*^^*)ありがとうございます💖😊 (12月27日 8時) (レス) @page35 id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - こんにちは。数少ない啓介夢をありがとうございます。真っ直ぐな啓介にドキドキしながら読ませてもらいました。主人公への独占欲も堪りません(〃∇〃) (12月27日 0時) (レス) @page45 id: bd691f240a (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 智真さん» こんにちは！コメントありがとうございます！！そう仰って頂けて本っっ当に嬉しいです💖啓介くんイイ男すぎますよね…！こちらこそお読み頂きご感想まで頂けてとても嬉しく思います、ありがとうございました😊 (2023年1月23日 8時) (レス) id: b66859cee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2022年7月2日 8時
